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基礎体温でもはっきりした高温期が現れない、また高温期があっても日数が短い、黄体期(高温期)でも子宮内膜が薄いなどとと言った黄体機能の働きが悪い不妊には鍼灸は大変良い効果があります。
鍼灸治療は、黄体ホルモン発動以前の卵巣機能の働きを助け、プロゲステロンの分泌を促す働きがあると考えられています。
卵巣などに器質的な疾患(多嚢胞性卵巣症候群=PCOS,卵巣嚢腫など)がない、原因不明のような場合は多くは週に一回の治療を3~5周期間続けると大きく改善します。
鍼灸治療による、よりよい子宮環境作りの根拠は下記の通りです。
佐藤優子(筑波大学生理学教室教授)らの研究
J.Auton.Nerve.Syst.1996;59;151-1558.1996
麻酔ラットを用い、
1)遠心性神経刺激による子宮血流の変化を調べ、
・下腹神経遠心路刺激(交感神経刺激)→子宮血流は平常時の70%へ(減少する=胎児には悪影響)
・骨盤神経遠心路刺激(副交感神経刺激)→子宮血流は平常時の125%へ増加する。(=子宮への血行が改善した)
2)体性感覚神経刺激
・仙髄支配領域への皮膚への機械的刺激(鍼や灸刺激を含む)は、副交感神経→分節性脊髄反射により、子宮への血流を増加させる。
当院での鍼灸治療による『よい子宮環境作り』では、子宮の血行改善を第一に、また体全体の状態を整えることを目的に行っています。
漠然と『冷えが悪い』『血行が悪い』というのは、多くは子宮への血液の循環がうまくいかないことを言うようです。冷えがあると、足や骨盤内の血行が悪くなり、子宮へ巡る血液の量が減ることが考えられます。これが十分な厚みのある子宮内膜の成長を妨げる、と考えられます。また長年にわたって血行の悪い状態が続くと、下腹部全体が固くなり、脳下垂体からのFSHやLHといったホルモンの標的器官(多くは卵巣、場合によっては子宮)への到達を妨げるだろう、と私は考えます。
卵巣、卵管の機能向上と質の良い卵胞つくり→
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