以上、当院での不妊症治療の考え方について書かせて頂きました。
当院に来院される患者さんだけの特徴ではないと思いますが、不妊歴が長く、様々な治療を行っても良い結果がなかなか出なかった患者さんが大変多いように思います。
たとえば結婚後10年以上も子宝に恵まれなかったとか、人工授精も10回近く行った、とか、体外受精まで行ったが良い結果は得られなかった、とか。 とにかく鍼灸を行う方を見ていると最後の手段として選択されているように思います。
こうした患者さんに接していると、不妊の原因を自分なりに『卵巣で良い卵ができないから』『私は黄体機能不全だから子供ができない』『何度も体外受精をしても着床すらしない、きっと卵のグレードが悪いから』と、原因を特定しているように見受けられます。
しかしながら、卵巣の異常や子宮の異常が明らかにあるのなら別として、不妊の原因は毎周期で異なるかも知れないのが普通だと思います。
つまり子宮や卵巣、卵管の異常、または精子の異常というだけで不妊となっているのではなく、不妊の周期が数年も続くのは、多くは冷えや血行の悪い状態によって体全体が妊娠・出産に向いていない、準備段階に入っていないからではないかと考えます。
さまざまな治療を試みた結果、やはり子宝に恵まれない場合などは、鍼灸を行ってもまた良い結果がすぐに得られるわけではなく、場合によっては西洋医学的な治療と合わせて行った方がよい場合もあるのも事実です。
それでも、妊娠しやすい、子宝を得るに向いた体作りには鍼灸治療はとても安全で効果があります。
ぜひ鍼灸治療をおすすめいたします。