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去る5月16日(土)に、出身高校である白河高校の同会があり、光栄なことに講演させていただきました(^^♪
講演内容は、当院の研究テーマである不妊症に対する鍼灸の効果です。

不妊症への鍼灸の講演は、これまで同業者である鍼灸師ばかりでした。今回は一般の方でしたので、内容をだいぶ嚙み砕いての分かりやすく作成しました。
現代生殖医療を補完する可能性のある鍼灸

遡って2024年5月ですが、仙台市で第73回全日本鍼灸学会宮城大会を開催し、その際、難治性不妊に対する鍼灸治療の役目をテーマにしました。
当時、福島医大・生殖医療センター長であった菅沼亮太医師に、現代生殖医療でもなかなか結果の出ない問題点を挙げていただきました。なお、このシンポジウムでは私が座長を務めました(企画したのも私です)
なんといっても女性、男性とも妊娠適齢期が外れている方が多く、現代医療の恩恵に受けられない方がいる、というもとでした。要は、老化ということになります。

体外受精の成功率(妊娠率)は、ここ20年くらい伸びていない。
2021年の厚労省の発表ですが、目覚ましく進歩している現在生殖医療ですが、最後の砦とされている体外受精、顕微授精でもここ20年くらいは妊娠率が頭打ち状態になっている、ということです。
しかも高止まりでもなく、1回の凍結胚移植で35%、ほか20%~24%ということです。
これを鍼灸で補える可能性がある
体外受精も自然妊娠も、当院での鍼灸治療法はそう変わりません。基本は、卵巣機能の改善、造精機能の改善、カップルそれぞれ全体的なアンチエイジング・ストレス軽減を行います。
卵巣機能、採卵成績の改善

当院での体外受精を何度も行っている女性への、採卵の成績(採卵数向上、卵子の質の改善)の研究結果です。
鍼灸開始後週1回の治療を4ケ月行った結果になります。
採卵できた卵の数が増え、受精・培養結果が改善して移植や凍結できる卵子が増えます。
精子の増加、質の改善

精子についても、鍼灸開始後1週に1回で3ヶ月継続すると精子の数が増え、精子の運動率も改善します。
卵の質が改善し、精子も改善すれば自然妊娠しやすくなるし、体外受精も成功率が高くなります。
妊娠は、男性にカギがあります。

すでに自然妊娠している群と、妊娠を意識していない男性の群を比較すると、精子の数に2倍の差があります。
つまり、健康な若い独身男性でさえ、潜在的な男性不妊が存在する、ということになります。
当院の強み1 男性不妊の研究

当院は先代の頃から不妊治療を得意に行っており、現在は3代目になります。巷に多くの不妊鍼灸を標榜する鍼灸院がありますが、当院では独自に精液所見の測定を行い、男性不妊への鍼灸の効果を研究してます。
当院の強み2 後継者が2人もいます

当院の創業は昭和30年代に遡り、約70年超の歴史があります。創業者である祖母から数え私で3代目、長男夫婦で4代目になります。
長男は鍼灸師、その嫁は鍼灸師・柔道整復師で、後継者が2名いることになります。
私以外に、長男夫婦もそれぞれ学会発表や講演等を行っており、このような鍼灸院は県内にはそうありません。
講演の最後は臨床例の披露

講演の最後には、難治性不妊の大成功例の披露をしました。
患者さんは41歳。すでに6回の体外受精・胚移植を行い、一度も妊娠せず。40歳以前に不妊治療を開始すると6回の胚移植まで健康保険が使えますが、6回行ったので病院での治療も自費になります。
2個ほど初期胚があり、自費での治療で2個を移植して妊娠できてもできなくても、これで終わりにしたい、ということでした。
その方の知人がやはり何度も体外受精を行っても妊娠できず、当院で鍼灸治療を行って妊娠できたということで、紹介されて鍼灸に来院しました。
約3ヶ月弱、遠方から毎週通院され、2個を移植しました。結果、妊娠され、しかも双子でした。遠方ですので、母子手帳が交付されて当院での鍼灸は終了し、お住まいの近くの鍼灸院を紹介しました。出産できるまでは、やはり鍼灸は続けたほうが良いです。

同窓生のみなさんと記念撮影

白河高校の同窓生は約400人。うち100名が出席してくださいました。残っている皆さんと記念撮影しました。