当院での不妊・妊活治療でのレーザー治療

当院でのレーザー機器

平成27年4月1日より、当院ではこれまでの鍼灸治療に加え、低出力レーザーによる治療を行なっています。

 

当院で使用するレーザーは、体内に豊富な血液や水分に影響されない波長の光(レーザー光)を目的とする神経節などに照射することにより、緊張している交感神経を緩和させ、その支配領域の血行を改善することができます。

 

高価な機器ですが、4台ある各ベッドに2プローブのレーザー機器をそれぞれ揃えて、制限なく使えるようにしています。

当院では星状神経照射、腹部照射をそれぞれ2プローブで行っています。

必要あれば腰部などにも使い、合計1人1回の治療で1プローブ換算で40分~60分以上の照射時間になります。

 

 

 

レーザー治療の様子と効果

レーザー照射の状態です。

非常に強い光ですが、熱さなどはありません。

 

スーパーライザー治療

 

  • 適応は実に多彩なのですが、当院では特に下記の治療に使用します。

  • ・難治性不妊での、卵巣機能改善、子宮機能改善
    ・特に数回の体外授精などを行っている方
    ・採卵の成績が良くない方
    ・排卵障害、黄体機能不全
    ・卵子の質の改善
    ・胚移植時に子宮内膜が薄いなど
    ・卵巣機能不全、高齢不妊(38歳以上)の場合
    ・多嚢胞性卵巣、月経不順


たとえば、下の写真のように頸部の星状神経節へレーザーを照射した場合、ストレスなどで緊張した交感神経を抑制を目的にし、脳下垂体や視床からのホルモンの分泌状態を改善することができます。

 

 

 

参考:レーザー照射前と照射後の、脳内の血行の状態

レーザー照射前の、脳の状態。

(キセノンCT画像:東京医研)

レーザー照射前の脳内

 

星状神経節へ5分照射し、交感神経抑制を行った脳の状態
※当院では十分な効果が得られるよう、両側の星状神経節へそれぞれ10分間照射します。

レーザー照射後の脳内の変化

 

脳内の血行が大きく改善しています。

ストレスによってホルモンの分泌に問題がある場合は、このようなレーザー治療が適応となります
当院では体外受精を受けている方の治療には、必ず使っている治療法です。

 

また星状神経節へのレーザー照射のほか、卵巣や子宮への血行改善の照射ポイントも治療点にしています。

 

 

 

 

卵子の質の改善、卵巣機能の改善には必須の治療

当院では研究会(不妊鍼灸ネットワーク)での研究の情報を常に当院での治療にフィードバックしています。
ホルモンのバランスを整える以外にも、鍼ではなかなか届かない深部の血行改善に積極的にレーザーを用いた治療を行い、卵子の質の改善卵巣の若返りにより自然妊娠率を向上させたり、体外授精などでは採卵の成績向上を図っています。