三瓶鍼療院

卵巣機能の向上・卵子の質の改善

なぜ妊娠できないか・卵巣の老化・卵子の質の低下

卵は急激に減る=卵巣の老化

女性に体には卵巣が1対・左右で2つの卵巣があります。卵巣の中には将来妊娠するための卵がたくさんあります。この卵は、生まれるずっと前、ご本人がお母さんのお腹の中にいるときが一番多く左右の卵巣で数100万個くらいあると言われています。

ご本人が出生後、急激にその数が減、21歳~25歳の妊娠適齢期で約10万。ところがさらに毎月急に減り当院に来院の多い35歳以上になると、2万とかそのくらいの数字になります。

 

卵母細胞の数

 

一方、毎月1回(1周期)に1個排卵があるとして、仮に40年の月経期間があるとすると、年13回の排卵×40年=520個あれば問題ない、という事になります。

 ところが、毎回1個排卵するためには、500個とか2000個の卵の中から1個だけ優れた卵を選ぶという、排卵のシステムがあります。

そのため、とんでもない早さで卵巣の中の卵になる細胞(卵母細胞)が減っていくのです。

減ってしまった卵母細胞は新しく作ることはありませんので、減っていく一方になります。やがて、卵母細胞がなくなると閉経を迎えます。

 

卵巣の老化の指標=FSHが高くなる

閉経となる途中で、卵母細胞が減っていくと、脳下垂体からの卵巣の反応が悪くなるので、脳下垂体からは余計にホルモンを強く出すようになります。

この時の指標は、血液から調べるFSH(卵巣刺激ホルモン)で、値が小さければそれだけ卵巣の反応性が良好(卵母細胞が十分残っており、かつ反応性が良好)となります。

逆に、卵があまり残っていない場合や、体外受精などでの高刺激による排卵誘発など慣れていると卵巣の反応性が低下し一次的な卵巣の老化状態となり、FSHが高くなります。

以上、卵子の元になる卵母細胞の数が減っていくことが卵巣全体の老化の一つです。

 

卵の質の低下について

卵巣内の1個の卵も新しく作られたものではなく、お母さんのお腹の中にいた頃からずっと持ち続けてきた卵の細胞です。出番が来るまで10年20年、あるいは30年間以上も卵巣の中で酸素や栄養を供給されて待っています。

ところが数十年間、ご本人の体は卵巣の機能が弱まり、酸素や栄養を運ぶ血行も年齢とともに衰えてくると、出番を迎える卵1個1個の栄養が足りなくなってきます。このような卵で体外受精などを行うと、受精した後途中で分割がストップしたり、そのそも採卵の成績自体が悪く、卵が採れなかった、ということもあります。

当院では、陰部神経刺鍼通電法や、レーザーを併用した鍼灸治療を行い、卵巣や卵に行く血液を多くして卵巣の機能を改善したり、卵の質を改善します。

 

卵巣機能の改善、卵の質の改善の治療効果

  • 卵巣の血行を改善する鍼灸を行うと、卵巣の反応性が改善し、いったん高くなったFSHが下がる事が良くあります。
  • 鍼灸治療を行っていくと、AMH(抗ミューラー管ホルモン)値が大きく改善する方時々います。これは、卵巣内の血行が改善し、前胞状卵胞以前に淘汰される卵が減り排卵(採卵)までのコースに入るからだと考えています。
  • 卵巣機能の改善には、年齢にかかわらず最低限は1週に1回の治療を行います。何度も体外受精で失敗している。採卵成績が良くないという方は1週で2回の鍼灸治療をすすめています。

当院の採卵数向上、卵子の質の改善の効果(データ)

〇鍼灸介入前後で、採卵できた卵の数の変化
〇鍼灸介入前後で、受精し移植可能となった胚=胚(卵)の数の変化

 

結果
鍼灸介入前
合計67採卵周期  総採卵個数 138個
移植可能胚個数 45個 / 1周期あたり、2.05個
採卵1周期あたり移植可能な胚 0.67個

鍼灸介入後
合計62採卵周期  総採卵個数 147個
移植可能胚個数 72個 / 1周期あたり、2.37個
採卵 1周期あたり移植可能な胚 1.16個 

 

1周期あたり採卵個数の増加 +16.9%  P>0.05(やや効果がある )
移植可能な胚数の増加 +73.1%  P < 0.005(明らかに効果がある)

 

院長コメント
統計処理すると、鍼灸を行うと採卵数が上がる可能性が高い事がわかる。
鍼灸を行うと、正常受精し『移植が可能になる卵子(胚)が増える』ことがわかる(P=0.0031)。

 

 

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