胚移植後~妊娠初期の出血について

7月の休日診療案内

<休診>
7月7日(日) 全日本鍼灸学会盛岡講座のため
7月21日(日) 福島県鍼灸師会夏季学術講習会のため

<日曜・休日診療>
7月14日(日) 午前8時~正午まで
7月15日(月・祝) 午前8時~正午まで
7月28日(日) 午前8時~11時まで

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着床後に子宮から出血を訴える方が割合多くいます、

特に、体外受精の胚移植後の妊娠者に多い印象がありますが、一番心配なのは進行流産で、出血量が多くなったり先決であったりする場合は要注意です。

現在当院で無事妊娠し、妊娠20週越えの安全圏まで行く途中に、出血を訴えていた方は3人いました。

うち1名は妊娠8週で、もう1名は自然妊娠で11週。1名は12週。3人とも着床後から出血を訴えていました。

子宮の内膜に胎盤になる絨毛組織が根を張ると、小さな血管を壊して広がることがあり、それが血腫になって出血を起こすことがあります。

ほとんどは心配ないもので、やがて吸収されるようになります。

ただし中にはおおきな血腫となって胎盤をはがすこともありますから、血腫が見つかったり、出血がある時はあまり体を動かさないほうが良いです。

当院では、妊娠前から使っていた三陰交などのツボのお灸を勧めています。三陰交に灸を行うことによって、血腫が吸収されやすくなる印象があります。

6月30日(日)午後は、男性不妊の症例発表で日本東洋医学会福島県部会 学術総会へ

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5月・6月・7月は学会と研修が重なって大忙しです。

今週末6月30日(日)は、郡山市での日本東洋医学会福島県部会の学術集会に参加します。

日本東洋医学会はそもそも漢方を扱う医師の学会です。

会津医療センターの、三潴忠道・元教授、鈴木雅雄教授の長年のお骨折りで、我々鍼灸師にもお声がかかるようになりました。

毎年、鍼灸のセッションを入れたいという安斎会長(福島市・安斎外科胃腸科医院)、佐藤事務局長(福島市・天神橋クリニック)の要望もあり、この度郡山で開催される学術総会で団sネイ不妊の鍼灸の効果を1例報告ですが、やらせていただくことになりました。

下の画像ですが、発表のスライドの最後の考察のものです。

健康な200カップルの累積妊娠率を追ったものですが、ほとんどのカップルは6ヶ月で妊娠をされるようです。

しかしなかなかな妊娠しないカップルがあり、そこは男女ともに原因はあると思いますが、男性の要因が大きいのではないかと思っています。

これも考察のスライドです。

聖マリアンナ医科大学時代の岩本教授(現・国際医療福祉大李プロダクションセンター教授)の、厚生労働省の委託研究で、『すでに子がいるカップルの夫の精液所見は?』という研究でした。

日本人の正常な精液濃度は、1ミリリットルあたり5,000万匹とか言われていますが、実際に子がいる方の場合は1ミリリットルあたり1億2千万匹いることが分かりました。

また画像下部に書いてますが、岩本教授の別の研究で、未婚の妊娠を問わない18歳から24歳の227名の平均では、1ミリリットル当たり6,800万匹だったそうです。

精子の数は多ければ多いほど妊娠しやすく、それは岩本教授の研究に出ているのだと思います。

また妊娠しにくいカップルの中には、1ミリリットル当たり6,800万を引き下げる少ない精子の方もいらっしゃるでしょう。

当方の、1例報告での精液所見の推移です。

中途半端に良くない精液所見の方が90日程度週に2回治療して驚くような改善をしています。

全く精子がいないなどの場合は手術で精子を見つけて体外受精などありますが、少ない精子を増やす、運動率を改善するなどということは、今の医療ではなかなか難しいのです。

男性不妊には、鍼灸を絶対おすすめします。

また、医師に褒められるほど優秀なら別ですが、奥さまが不妊治療を受けられているなら、ご主人もぜひ当院の鍼灸治療をぜひ受けてください。

うれしかったこと

昨日はとても嬉しい事がありました。

カルテを見ると、4年以上も通われている方。

個人情報を伏せても、あまり書けないほど様々な事がありました。

大学病院のご紹介。不成功を数え様々な治療を乗り越えてのやっとの妊娠。

ご出産の日を楽しみにしていての、突然の不幸。

治療に復帰しても、なかなか妊娠せず。

さすがに初診から4年経ち、年齢的に厳しくなって来たところ。

今度はしっかり妊娠して、昨日は胎児心拍も確認できました。

初診時から4年経っていても、卵巣の機能があまり衰えておらす。やはり鍼灸は効果があったなでしょう。

帰ってきた赤ちゃん。しっかり育ちますように。

令和6年 7月の診療案内

<休診>
7月7日(日) 全日本鍼灸学会盛岡講座のため
7月21日(日) 福島県鍼灸師会夏季学術講習会のため

<日曜・休日診療>
7月14日(日) 午前8時~正午まで
7月15日(月・祝) 午前8時~正午まで
7月28日(日) 午前8時~11時まで

日曜診療について
原則前日までに予約をお願いいたします。
(ご予約のない場合は休診となります)

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・月、火、水、金曜日(完全予約制)
朝8時30分~正午/午後2時~7時30分
※遅くとも当日午後6時までにご連絡下さい。

・木曜日(完全予約制)
朝8時30分~正午/午後は休診

・土曜日(完全予約制)
朝8時00分~正午/午後2時~4時00分

・日曜日・祝祭日(完全予約制)
朝8時00分~正午/午後は休診
(休日などは予告なく診療時間が変わることがあります)

日曜診療は、ご予約のない場合は休診、または正午前に終了いたします。

 

PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分不快障害)の当院での鍼灸治療について

全日本鍼灸学会宮城大会での、近畿大学東洋医学研究所教授である武田卓先生のご講演で、

・PMS(月経前症候群)の多彩な症状のうち、うつ症状、イライラ、不安感・緊張感など精神症状の強い部分をPMDD(月経前気分不快障害)と呼ぶ、とありました。

PMSもPMDDも、ホルモンのアンバランスは関係なく、排卵をさせないようにピルなどを使うと症状をの発生を防げることから、原因は黄体ホルモンにあるようだ、とのことでした。

ほか原因は、ストレスや過労など誘因になりやすいことから、

もとももと寝不足、肩こり、頭痛体質など持っているとPMSやPMDDが起こりやすいと言えるでしょう

当院では、婦人科に効果のある鍼灸を行うほか、積極的に肩こり首こりを治療していきます。

PMSやPMDDの持病のある方は、ぜひ鍼灸治療をお試しください。

多くの方は、週1回の治療を4~5回で改善します。

第73回全日本鍼灸学会のこと(3) PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分不快症状)についての日本産科婦人科学会ガイドラインについて

第73回全日本鍼灸学会(宮城大会)では、実にエキサイティングなセッションを企画してました。

全日本鍼灸学会と、日本産科婦人科学会の事実上の共同企画であるセッションも、名誉なことに私がコーディネートさせていただきました。

全日本鍼灸学会・日本産科婦人科学会特別共同企画
「月経前症候群・月経前不快気分障害診断治療管理指針コンセンサスミーティング ~鍼灸師の皆様のご意見をお聞かせください」

日本産科婦人科学会女性ヘルスケア委員会委員である、近畿大学東洋医学研究所教授である武田卓先生と、明治国際医療大学講師の田口玲奈先生の登壇でした。

鍼灸院でも普通に扱う『月経前症候群=PMS』(生理前に頭痛や腰痛、イライラが強くなるとか)と、『月経前気分不快障害=PMDD』不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラなど出現』について、日本産科婦人科学会でのガイドライン作成について鍼灸師の方々に意見を伺うというセッションでした。

PMSやPMDDについての解説を行い、非薬物療法での章で鍼灸の記載について、フロアの鍼灸師の皆さんから『こんな起債で良いか』と意見を伺うものでした。

実際にフロアから意見を上げてくるのは、大学医学部の先生方が多く、順天堂医学部の大学院の先生だとか、そういった方々が鍼灸の基礎研究をされていることに、ちょっと嬉しかったり。

当院では不妊をよく扱いますが、それ以外このように産科婦人科領域でも知識を深めています。

雨上がりの散歩

<日曜・休日診療>

6月30日(日)朝8時~朝9時(4名限定)します

6月23日(日)日本鍼灸師会東北ブロック会議(青森)のため休診となります。

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雨上がりの朝の散歩です。

天気は最高。 雨上がりですが、からっとして気分爽快。

ユキちゃんも、先週は月イチのシャンプーに行き、まだらに抜けていた毛もすっきりしています(^^♪

今日は暑くなるでしょう。

第73回全日本鍼灸学会のこと(2)難治性不妊

5月の全日本鍼灸学会では、『生殖医療における鍼灸の役割(難治性不妊の治療の現状と未来)』と題したシンポジウムも企画しました。

日本での鍼灸による不妊治療の草分け、名古屋の明生鍼灸院の木津正義先生(写真右)と私(三瓶)のダブル座長。

生殖医療専門医は、福島県立医大・生殖医療センター病院教授の菅沼亮太先生。

菅沼先生からは、生殖医療の歴史から、アメリカ生殖医療学会の鍼灸を推奨するガイドラインを紹介いただきました。

当院でも大変難しい患者さんでお世話になっているドクターです。

また、生殖医療カウンセラーでは、同じく福島県立医大・生殖医療センターのカウンセラーである本田明奈先生。

本田先生からは、カウンセラー業務を通しての様々な知見をご発表頂きました。

最後のシンポジストは、四国・香川県丸亀市の厚仁病院生殖医療部門から登壇いただいた、松田尚香先生

すでに生殖医療の中で活躍する鍼灸師としての立場から、実際の鍼灸を取り入れたチーム医療についてお話しいただきました。