だいぶ日が過ぎてしまいましたが、京都での公開講座の内容を鍼灸柔整新聞に取り上げていただきました。
講義の内容がよく書かれています。

新聞記事は、福島県鍼灸師会会長・一寸法師ハリ治療院・中沢先生より頂きました。
クリックで大きくなりますので、お時間のある時にお読みいただければ幸いです。
だいぶ日が過ぎてしまいましたが、京都での公開講座の内容を鍼灸柔整新聞に取り上げていただきました。
講義の内容がよく書かれています。
新聞記事は、福島県鍼灸師会会長・一寸法師ハリ治療院・中沢先生より頂きました。
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(はじめに 京都での不妊鍼灸ネットワーク公開講座で講義した内容を簡単に紹介します)
妊娠を希望して来院する女性患者さんを治療するにあたり、なぜこの方は妊娠、出産しないで当院に来たのであろうか、とまず最初に考えます。
患者さんによっては、専門医で診察や治療を受けている方もいらっしゃるし、中には体外授精を主とした高度先進生殖医療を受けている方もいらっしゃいます。
排卵障害や黄体機能不全、卵子の老化や卵巣機能不全など、病名ともとれるし単なる周期ごとの機能的な変調とも思える病態名を、患者さんはなんとなく抱えいるようです。
鍼灸師側からすると(女性)不妊治療は子宮の血流改善、内膜環境、また卵巣機能向上、卵子の質の改善を掲げて治療している場合が多いように思う。一方、鍼灸をよく知る高度先進生殖医療を提供する専門医から話を聞くことが何度かあり、多くの医師はもっとマクロの、体全体の底上げのような効果を鍼灸に求めていることが多いようです。
(女性)不妊の原因は判明するだけでも多岐に渡るりますが、それが生殖年齢を通してずっと抱え続けるものでないことは、みんさん周知のことでしょう。
ここで、案外見過ごしがちな月経痛を主訴とする『子宮内膜症』について京都の公開講座では触れてみました。
子宮内膜症は、進行した症例ではチョコレート嚢腫や骨盤内癒着などがあり、それぞれ医療の対象となりますが、軽症であれば専門医でも痛み止めの処方で終わることが多いようです。
しかし、子宮内膜症はその病態のステージから妊娠にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。子宮内膜症の主訴は、『続発性の月経痛』です。この主訴は鍼灸でよく軽快します。
今後、月経痛の改善から子宮内膜症に対する鍼灸治療の効果、またそれによる妊娠率向上への研究が進むことを願っています。
次回は、子宮内膜症の不妊に関する文献を紹介します。
お彼岸の連休は、京都での第二回不妊鍼灸ネットワーク公開講座に参加してきました。
講座はびっしり7時間。
第一講座を担当してきました。
群馬の秋森先生にPCをセットしてもらい、講義開始~~
しかし1時間の持ち時間を40分に短縮せよ、と指示があり。。。
苦労しました(涙) 実技なんか懇親会の時に、セイリンさんにベッドを持ってきてもらって行いました。
早口でしゃべりまくり、わけのわからない講義となったと思います。後日ブログに話した内容を書いていきたいと思います。
講義のほか、会員の症例発表も。
写真の発表者は、兵庫県西宮市の寺澤先生。
座長は、宇都宮のきむら鍼灸の木村先生。
これは、大阪・寝屋川市の西村先生。
短期間で卵質が良くなった症例でした。
みなさんすごい発表ばかりでした。
特別講演1では、カリスマ培養士の木下勝治先生(醍醐渡辺クリニック培養室長・第17回日本臨床エンブリオロジスト学会大会長)から、採卵後の培養業務の詳細について豊富な動画を使って贅沢に講義していただきました。
特別講演2は、醍醐渡辺クリニック(京都、滋賀で初めて体外授精を行ったJISART認定クリニック)院長の渡辺浩彦先生の講義。
凍結前スクリーニングという、着床前スクリーニングとほぼ同じ内容の胚の鑑別をお話しいただきました。
3月20日に京都で開催される不妊鍼灸ネットワーク公開講座の資料として、過去5年間に、妊娠を新患として来院された391名の女性方のデータをまとめてみました。
現在治療継続中、また5回以内で通院の中断をされた46名と、5回以内で妊娠された方は当院の鍼灸治療の効果を論ずるデータにはならないものとして、除外しました。
非妊娠は、妊娠がされないまま鍼灸をあきらめた方で、通院が一か月以上ない方で、その後の経過は不明です。
年齢やそれまで受けていた治療、治療回数の分類まで至っておりませんが総妊娠率は62%となりました。
そのうち、専門医による診察、検査を行ってなかった方や、タイミング指導(服薬あり、なし)や検査中から当院で鍼灸治療を行った方のデータは下記となりました。
配偶者間人工授精(AIH)、非配偶者間人工授精(AID)未満の方は153名いらっしゃって、それらの方の妊娠率を上に掲げました。
現在治療が進行している27名、また5回以内での治療中止(脱落)30名、5回以内での妊娠2名の合計32名を除外すると、総妊娠率は76%となりました。
ただし自然妊娠は65%で、残念ながら人工受精で妊娠された方は4%、体外授精まで行って妊娠された方は7%となります。
下記は初診時に人工受精をされていた方75名のグラフです。
除外は10名(5回以内で脱落9名、5回以内で妊娠1名)で、継続中は14名。
一方、総妊娠率は65%で、自然妊娠は31%、引き続き人工受での妊娠は20%、体外授精までステップアップしての妊娠は14%となりました。
数度の人工受精で妊娠されなかった場合、すぐまたに続けず、しばらくの期間鍼灸を行って自然妊娠した方がかった印象を裏付けるグラフとなりました。
下記は、初診時に体外授精を行っていた方の163名のグラフです。
さすがに除外の方は少なく、5回以内での治療中止(脱落)は母数(163名)と多かったものの7名となり、5%となりました。
治療継続中34名を抜いた治療が完結したグラフは、妊娠が61名で50%、妊娠しなった方が同じく61名で50%になります。
IVFグループは非常に難しい方が多かったにもかかわらず、妊娠された方の3分の1近くの19名、15%の方は自然妊娠されています。
これは驚くべきことですが、実は体外授精は卵管がない、精子がない、精子の運動が全くないなどの絶対的不妊にだけ行っているものではなく、原因不明不妊の多くに行っているという現状を表していると思います。
またこうした原因不明不妊の多くに、当院で行っている鍼灸治療の効果があったという事だと理解しています。
この5年間のカルテを整理し、データをまとめるにあたっては不妊鍼灸ネットワーク会員である、いわき市・はりきゅうはしもとの橋本修一先生に手伝っていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
はりきゅう はしもと 橋本修一先生
〒972-8321 福島県いわき市常磐湯本町三函183-4
電話番号 0246-44-3246
不妊症治療の研究の目的で、見学の先生が木曜午後診療に参加されています。
いわき市:常磐湯本町 さはこの湯向かい:はりきゅうはしもとの橋本修一先生です。
橋本先生は不妊鍼灸ネットワークの正会員で、私の鍼灸学校時代の大先輩です。
東京の名門・小池温灸院で修行された、人格も技術もすぐれた先生で、尊敬する鍼灸師の一人です。
昨年、東京で開催された不妊鍼灸ネットワークの研修会では、全会員を前に続発性不妊の症例発表をされました。
http://sanpei89.rakusaba.jp/?p=349
見学、とはいえ、当院の患者さんを前に私も橋本先生から学ぶことも多く、毎週木曜の午後を楽しみにしています。
来院されている患者様にはなにかとご負担をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
いわき市 湯本 はりきゅう はしもと
http://www.89hashimoto.com/
今年になって2度目の大雪が降りました。
治療室に着いてみると、朝一番の患者さんが雪かきをしてくださってました(;^ω^)
雪が降ると思い出す方がいらっしゃいます。
数度の体外授精を行っても妊娠せず、次の体外授精・採卵に備えてしばらく鍼灸治療を行っていたら妊娠された40歳近い方のことです。
自然妊娠してからは、流産予防と妊娠安定のために治療に来ていました。
ある土曜日の朝は、治療院の駐車場は雪どっさり。
また路面はかちんかちんに凍結していました。
いつもはご自身で運転して来院されていた方ですが、雪道ですし、妊娠したてだからでしょう、この日はご主人が運転してきました。
2階の治療院の窓から、その患者さんご夫婦が車で駐車場に入って来たのを見ていました。
最初に運転席からご主人が下りて、助手席のドアが開き、奥さんが降りました。
奥さんが降りるとき、ご主人は先に助手席側に回って、滑って転ばぬように奥さんの手をしっかり握って、優しく、慎重に手を引き治療室の玄関までエスコートしていました。
10歳近く若いご主人でしたが、なかなかやるもんです。
2年以上経ったある正月の年賀状に、その時の妊娠で出産した赤ちゃんの写真がありました。
とてもかわいい男の子でした。
きっとご主人のようにやさしい人になるのでしょう。
お彼岸の真っただ中、京都で不妊鍼灸ネットワークhttp://www.kodakara.org/ の第二回公開講座が開催されます。
すでに100名の受講申し込みがありましたが、10名程度再募集を行う事になりました。
受講希望の方は、http://www.kodakara.org/kensyu/2015koukai_kyoto.html
をご覧ください。
・第一講義で三瓶が当院で日常行っている治療と対応を担当するほか、
・排卵障害、PCOSでアキュラ鍼灸院の徐大兼先生、
・着床率向上の話で、なかむら第二針療所院長 中村一徳先生、
・ほか、会員発表5題
特別講演は、JISART認定医療機関である醍醐渡辺クリニックよりドクターと培養士さんの講義があります。
・「不妊治療におけるラボワークの実際」
醍醐渡辺クリニック培養室長 木下 勝治 先生
・「クリニックにおける不妊治療の現状」
醍醐渡辺クリニック院長 渡辺 浩彦 先生
以上を予定しています。
年が明けて1月10日には、仙台で開催された東京医研株式会社主催のスーパーライザーの研修会に参加しました。
スーパーライザーとは、当院でも日常的に使っている東京医研製のレーザー(LLLT)治療機器です。
講師はわが不妊鍼灸ネットワークの中村会長(なかむら第二針療所院長・京都)。
午前中の三時間は不妊症を中心とした婦人科での高度な内容をお話しいただき、また主要照射ポイントを使ったレーザーの効果的な使用法でした。
この日は東北・仙台での開催ですが、遠くは福岡、静岡からの参加者もありました。
免疫や自律神経の膨大で深遠なお話を聴きました。
午後からは耳鼻科疾患、自律神経疾患、アレルギー疾患でのレーザーの応用を学びました。
実は当院で使用しているレーザー機器のうち3台はこの日の講師である中村一徳先生から格安で譲っていただいたものです。
不妊症や男性不妊、突発性難聴などの耳鼻科疾患、顔面神経麻痺などに、鍼灸に併用して用いると非常に高い効果を私も実感しています。
話は遡り、研修前夜の話になります。
講演の前夜は、仙台市で開業する不妊鍼灸ネットワーク会員のキュアーズ長町、小松先生夫妻のセッティングで牛タンを堪能しました。
牛タンのあとはホテルの私の部屋に集まり、クサヤで一杯(;^ω^)
クサヤを持ってきたのはアキュラ鍼灸院の徐大兼先生。
徐大兼先生の弟さん、神奈川県大和市の大和鍼灸院の徐大恆先生、福岡の田中はり灸療院・遠藤先生、弘前市のアキュア治療院の白戸先生、五所川原の三戸先生(ときわ会病院青森東洋医学館勤務)、そして講師の中村先生を交えて楽しいひと時でした。
遅くまで治療の話などをして解散。
朝方ホテルの周りを散歩しました。
人っ気のない夜明け前の散歩を楽しみました。