「開業塾」カテゴリーアーカイブ

今年度初の開業塾

5月14日の日曜日は、午前中は自分の研究と数人の治療をしました。

午後からは、愛弟子3名を含めて当院会場で12名、リモートで4名の16名で開業塾を行いました。

テーマは、不妊症患者さんへの問診の仕方。

しっかりした知識を持ってこそ、充実した問診が実現します。

累積妊娠率の話から、卵胞発育のメカニズムを話しながら、問診の進め方を講義しました。

我々の鍼灸治療は体質の改善です。妊娠しやすい体質へ改善させる治療は長期にわたる場合がありますが、副作用はないし、もっとも進んだ分野である生殖医療を補完することができます。

私は、同じ志を持った仲間には隠さずなんでも教えます。

同じ志とは、設け主義を否定し患者第一、日本鍼灸を守り育てていく仲間です。最低でも、地元鍼灸師会に所属していることが条件です。

今年は、この私塾である開業塾のほか8月にカナケンさんの商用セミナー講師(仙台)、11月に北九州市・産業医科大学で開催される日本伝統医療看護連携学会でシンポジスト登壇。同じ11月に仙台市で開催される全日本鍼灸学会東北支部学術集会で講師をつとめます。すべて専門である不妊症治療です。

男性不妊の基準について考える 第4回開業塾の内容から

10月30日(日) 午後から当院で開催した開業塾の内容を書いてみたいと思います。

不妊症の約半分の原因は男性にあることは周知のことと思います。

そこで『男性不妊』の基準を挙げてみたいと思います。

WHO(世界保健機構)で、『これ以下だったら自然妊娠はまず不可能』という、最低基準が昨年改訂されました。

今まで広く全世界で使われていた基準は2010年版で、最新版は2021年版。

なぜに、精液の基準がこれくらいの数値ですよ、という由来は、過去の記事で書いています

WHO精液基準2010年版と、2021年版の比較は下のスライドとなります。あまり変わってはいません。

当院で挙児を望む患者さん(多くは女性)の初診時に、ご主人の精液所見について尋ねると、ほとんどの方は『医師に大丈夫と言われました』とか、『ちょっと少ないかもと言われた』とかあまり正確に答えられない方がほとんどです。

実際に妊娠したカップルの男性の精液所見はどうなっているかという調査報告があります。

聖マリアンナ医科大学の岩本教授(現・国際医療福祉大学教授)の調査報告では、全体で1ミリリットル中の精子は平均1億匹、運動率も56%くらいであったということです。

しかも、精液濃度の中央値は8200万匹だったそうです。WHOの基準ですと1500万とか1600万ですが。

いかがでしょうか?

WHOの精液基準を満たしているからと言って、全く安心できないことがわかると思います。

精液所見が低ければ、妊娠に至るまでの期間が長くかかることが大いにあり得ます。

当院では事前に検査した精液測定の数値を確認し、必要があれば当院へ持ち込んでいただいた精液を再測定しています。

卵子を調べることは大変ですが、射精した精子を測定することは鍼灸院レベルでも可能です。

昨日は第4回開業塾を開催しました

昨日は日曜日。

休日の午前中のみの診療でした。

お馴染み、吉野家で朝ごはん。朝から牛鍋膳を。店員さんの言いなりで笑、ご飯大盛り無料、お肉2倍の1,000円超えの朝ごはんになりました(^◇^;)

完食して店を出ると、なぜかみなぎる『やり切った感』が。朝日がまぶしいぜ!

自分の研究のデータとりと、数人の患者さんを正午近くまで診療しました。

午後1時からは、鍼灸師会の先生方と鍼灸学校の学生さんを交えて、当院主催の開業塾を開催しました。

4月から始めてこれで4回目。参加者の皆さんに手伝っていただき、頑張ってます(^^)

この日は男性不妊についてをテーマにしました。

鍼灸が活躍できる分野ですから、みなさんの参考になればありがたいです。

不思議なご縁

患者さんを治療していて、いろいろ問わず語りに話していると、●▲さんに薦められて鍼灸に来たんです。とか、ご紹介のかたが多く、紹介してくださった方にはとても感謝しています。

某月某日に妊娠希望で来院された患者様は,確か特に誰かのご紹介ではなかった筈ですが、当院に通院を始めてから、ある方に『白河の三瓶鍼療院に行くと良いですよ』と言われたそうでした。

そう言って下さったのは、先日当院にさかごを治しに来た方でした。

話は戻り,妊娠希望の方ですが、当院で開催している二本松の銀の森治療院の渡邊健先生の中学の時の教え子さんだったのだそうです。

銀の森治療院の渡邊健先生は、中学校の理科の教員をしていて病気で視力を失い、県立視覚支援学校(元・県立盲学校)に通われ、鍼灸マッサージの資格を取得された方でした。

たまたまある年、視覚支援学校に不妊治療で講義を依頼され、実技のモデルをして下さったのが当時学生であった渡邊健先生でした。

そのご縁で、視覚支援学校を卒業後、筑波技術大学で研修し、開業されてすぐに私が会長を務める福島県鍼灸師会に入会してくださいました。

学生の時のご縁で、三瓶先生が会長をされているなら、と言って入会されたそうです。

当院で不定期に開催している『開業塾』は次回は10月あたりに開催します。

鍼灸学校学生さんも多く参加しますので、学校では教えない臨床の楽しさ、辛い話、やりがいなどを随所に散りばめて話しますが、次回は人の出会い、縁について話そうと思います。

第2回開業塾

不妊治療で良く使う陰部神経刺鍼術の練習

昨日5月8日は、第2回の当院主催の私塾『開業塾』の第2回目を開催しました。

新しく福島県鍼灸師会に入会された会員さんや、鍼灸学校学生さんに、非常に需要のある不妊治療について、数回に分けて勉強会を提供します。

看護師や保健師の職歴をもつ学生さんや鍼灸師さん、学校教師、エリート銀行員だった方もいて、私からの一通りの講座が終わったら、今度はみなさんからいろいろ教えを頂こうと思います(^^)

昨日は勉強会

4月の診療案内 →

4月は年度初めと、私が会長を務めている福島県鍼灸師会では総会を控え、非常~にバタバタしておりますが、

昨年度入会していただいた新入会員、 鍼灸学校の学生さんを対象に当院主催の私塾を始めました。

志高く、地域に愛される鍼灸師になっていただきたいという願いを込めて『開業塾』と名付けました。

参加者には、子宝の縁起ものである『原坊の朝顔の種』を配りました。

メインは不妊治療を講義していきますが、まず最初に『鍼灸道』についてお話しし、だんだんと回を重ねるごとに不妊治療に入っていきたいと思います。

実技では首肩の凝りの緩和、ストレス対策があらゆる治療の基本になります。

全員に当院の鍼灸手技を体験していただき、終了しました。

次回は5月10日の日曜午後に開催します。