「学会参加記」カテゴリーアーカイブ

全日本鍼灸学会雑誌へ論文を掲載していただきました

昨年5月開催の、第73回全日本鍼灸学会開催から、もう一年を迎えます。

昨日の記事に書かせていただいたように、教育講演1『不妊鍼灸の特別演題入りとこれから』を講演させていただきました。

その内容をレビューとして学会雑誌に掲載させていただきました。

 

学会が終わったらすぐに執筆しなければなかったのですが、数年がかりの学会準備で、燃え尽きて書けませんでした(;^ω^)

私が生涯のライフワークに選んだ不妊鍼灸で、このように掲載されたことは一生の宝です。

内容は、不妊鍼灸のエビデンスを、しかもメイド・イン・ジャパンの質の高いエビデンスを作り、世界に発信してきましょう、と言うものです。

しばらくの間、当院玄関前に置いておきますので、ぜひお手に取ってご覧ください。

学会で発表します

今月末は名古屋で第74回全日本鍼灸学会が開催されます。

昨年は、第73回宮城大会として実行委員長を拝命し、素晴らしい最高の仲間たちに支えられて1,618名の参加者を迎え、無事開催することができました。

また73回大会では全世界53ヵ国178団体が加盟する世界鍼灸学会連合会(WFAS)加盟の日本の鍼灸学術団体で初めて、医師ではない鍼灸師の私が不妊症をテーマにした教育講演で講師をつとめさせていただきました。

鍼灸師だった父も、天国で喜んでいると思います。

さて、先日出来上がったポスターです。

鍼灸師の医療連携を調査した研究になります。

サイズはAゼロ。ほぼ畳一畳の大きさになります。

江戸時代の辻説法のように、このポスターの前に立ち,指示棒を使って発表します。

スライドによる発表も高揚感があって素晴らしいですが、ポスター発表は聴講者・参加者と目線が同じ高さ、距離も近く、息遣いさえ感じられます。

まさに学会の華です。

最高の緊張感の中で発表してきます!

東北鍼灸学会にて

8月31日、9月1日に、第55回東北鍼灸学会が開催されました。

東北6県の鍼灸師会で開催する年に一回の学会で、仙台の仙台赤門医療専門学校が会場でした。

各県代表の一般口演発表では、那須塩原市・西那須野の赤田山はり・きゅうマッサージ接骨院の高橋吉明先生が、医療連携をテーマに発表されました。

ご夫妻での発表、お疲れ様でした。

赤田山はり・きゅうマッサージ接骨院
栃木県那須塩原市上赤田238−437
電話0287-46-5598

赤田山はり・きゅうマッサージ接骨院の髙橋先生夫妻は、お二人とも私の愛弟子です。当院独自の不妊鍼灸も深くすべて伝授しています。

卵質の改善、採卵成績の改善に用いるレーザー機器、超音波治療器も完備して非常に高価の高い卵巣機能改善も行っています。

 

学会理事会での豪華弁当!

私は役員なので、学会理事会で美味しい豪華弁当をいただきました。

懇親会では、利酒コンテストがありました。

楽しい学会でした。

来年は福島県で開催になります。

昨日は日本東洋医学会 福島県部会総会へ

昨日は午前中、早い時間だけ診療し、弟子の赤田山はり・きゅうマッサージ接骨院の髙橋吉明先生(鍼灸師)、加洋子先生(柔道整復師)を乗せて郡山へ。

郡山市医療介護病院で開催の、令和6年度日本東洋医学会福島県部会の学術総会に出席しました。

日本東洋医学会はそもそも漢方を扱う医師の学会ですが、鍼灸師の会員になれます。私も会員です。

この日は鍼灸での症例発表を会津医療センターの鈴木雅雄先生と一緒に、私も行いました。

また鍼灸に興味がある医師が大変多く、医師に鍼の打ち方を教える入門セミナーもありました。

よほど鍼灸に興味がある医師が多かったと見えてか、大変な大賑わいでした。

時代が変わったなぁ、と思いつつ。福島県内の鍼灸はずっとよくなるでしょう。

8月1日には、福島市の福島医大本部の中に、会津医療センター附属の鍼灸院がオープンします。

県立の鍼灸院です。びっくりですね。

6月30日(日)午後は、男性不妊の症例発表で日本東洋医学会福島県部会 学術総会へ

7月の診療案内 →

5月・6月・7月は学会と研修が重なって大忙しです。

今週末6月30日(日)は、郡山市での日本東洋医学会福島県部会の学術集会に参加します。

日本東洋医学会はそもそも漢方を扱う医師の学会です。

会津医療センターの、三潴忠道・元教授、鈴木雅雄教授の長年のお骨折りで、我々鍼灸師にもお声がかかるようになりました。

毎年、鍼灸のセッションを入れたいという安斎会長(福島市・安斎外科胃腸科医院)、佐藤事務局長(福島市・天神橋クリニック)の要望もあり、この度郡山で開催される学術総会で団sネイ不妊の鍼灸の効果を1例報告ですが、やらせていただくことになりました。

下の画像ですが、発表のスライドの最後の考察のものです。

健康な200カップルの累積妊娠率を追ったものですが、ほとんどのカップルは6ヶ月で妊娠をされるようです。

しかしなかなかな妊娠しないカップルがあり、そこは男女ともに原因はあると思いますが、男性の要因が大きいのではないかと思っています。

これも考察のスライドです。

聖マリアンナ医科大学時代の岩本教授(現・国際医療福祉大李プロダクションセンター教授)の、厚生労働省の委託研究で、『すでに子がいるカップルの夫の精液所見は?』という研究でした。

日本人の正常な精液濃度は、1ミリリットルあたり5,000万匹とか言われていますが、実際に子がいる方の場合は1ミリリットルあたり1億2千万匹いることが分かりました。

また画像下部に書いてますが、岩本教授の別の研究で、未婚の妊娠を問わない18歳から24歳の227名の平均では、1ミリリットル当たり6,800万匹だったそうです。

精子の数は多ければ多いほど妊娠しやすく、それは岩本教授の研究に出ているのだと思います。

また妊娠しにくいカップルの中には、1ミリリットル当たり6,800万を引き下げる少ない精子の方もいらっしゃるでしょう。

当方の、1例報告での精液所見の推移です。

中途半端に良くない精液所見の方が90日程度週に2回治療して驚くような改善をしています。

全く精子がいないなどの場合は手術で精子を見つけて体外受精などありますが、少ない精子を増やす、運動率を改善するなどということは、今の医療ではなかなか難しいのです。

男性不妊には、鍼灸を絶対おすすめします。

また、医師に褒められるほど優秀なら別ですが、奥さまが不妊治療を受けられているなら、ご主人もぜひ当院の鍼灸治療をぜひ受けてください。

第73回全日本鍼灸学会のこと(3) PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分不快症状)についての日本産科婦人科学会ガイドラインについて

第73回全日本鍼灸学会(宮城大会)では、実にエキサイティングなセッションを企画してました。

全日本鍼灸学会と、日本産科婦人科学会の事実上の共同企画であるセッションも、名誉なことに私がコーディネートさせていただきました。

全日本鍼灸学会・日本産科婦人科学会特別共同企画
「月経前症候群・月経前不快気分障害診断治療管理指針コンセンサスミーティング ~鍼灸師の皆様のご意見をお聞かせください」

日本産科婦人科学会女性ヘルスケア委員会委員である、近畿大学東洋医学研究所教授である武田卓先生と、明治国際医療大学講師の田口玲奈先生の登壇でした。

鍼灸院でも普通に扱う『月経前症候群=PMS』(生理前に頭痛や腰痛、イライラが強くなるとか)と、『月経前気分不快障害=PMDD』不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラなど出現』について、日本産科婦人科学会でのガイドライン作成について鍼灸師の方々に意見を伺うというセッションでした。

PMSやPMDDについての解説を行い、非薬物療法での章で鍼灸の記載について、フロアの鍼灸師の皆さんから『こんな起債で良いか』と意見を伺うものでした。

実際にフロアから意見を上げてくるのは、大学医学部の先生方が多く、順天堂医学部の大学院の先生だとか、そういった方々が鍼灸の基礎研究をされていることに、ちょっと嬉しかったり。

当院では不妊をよく扱いますが、それ以外このように産科婦人科領域でも知識を深めています。

第73回全日本鍼灸学会のこと(2)難治性不妊

5月の全日本鍼灸学会では、『生殖医療における鍼灸の役割(難治性不妊の治療の現状と未来)』と題したシンポジウムも企画しました。

日本での鍼灸による不妊治療の草分け、名古屋の明生鍼灸院の木津正義先生(写真右)と私(三瓶)のダブル座長。

生殖医療専門医は、福島県立医大・生殖医療センター病院教授の菅沼亮太先生。

菅沼先生からは、生殖医療の歴史から、アメリカ生殖医療学会の鍼灸を推奨するガイドラインを紹介いただきました。

当院でも大変難しい患者さんでお世話になっているドクターです。

また、生殖医療カウンセラーでは、同じく福島県立医大・生殖医療センターのカウンセラーである本田明奈先生。

本田先生からは、カウンセラー業務を通しての様々な知見をご発表頂きました。

最後のシンポジストは、四国・香川県丸亀市の厚仁病院生殖医療部門から登壇いただいた、松田尚香先生

すでに生殖医療の中で活躍する鍼灸師としての立場から、実際の鍼灸を取り入れたチーム医療についてお話しいただきました。

全日本鍼灸学会宮城大会 無事閉会しました

<日曜・休日診療>
6月2日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月9日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月16日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月30日(日)朝8時~朝9時(4名限定)します

6月23日(日)日本鍼灸師会東北ブロック会議(青森)のため休診

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数年来、準備に奔走してきた第73回(公社)全日本鍼灸学会学術大会宮城大会は、5月24日(金)~26日(日)の3日間、仙台国際センターを舞台に、1,553名の参加登録を集め、大成功で閉幕しました(^^♪

この3年間。最後の3ヶ月は夜も昼もない毎日でした。

仙台国際センターを全館借り切りで開催。

会場費だけで莫大な金額でした(;^ω^)

私、実行委員長でしたので、開会宣言をさせていただきました。

開会式はメインホール第1会場。1,000人収容です。

左はじが私。お隣は大会会頭の東北大の高山先生です。

プログラムは2日間。全50セッションで94講演。マンモス学会でした(;^ω^)

私が企画したプログラムもいくつかあり、日本の不妊鍼灸のなかで、足跡を付けられたと自負しています。

おいおいと紹介していきます。