「学会参加記」カテゴリーアーカイブ

昨日は日本東洋医学会 福島県部会総会へ

昨日は午前中、早い時間だけ診療し、弟子の赤田山はり・きゅうマッサージ接骨院の髙橋吉明先生(鍼灸師)、加洋子先生(柔道整復師)を乗せて郡山へ。

郡山市医療介護病院で開催の、令和6年度日本東洋医学会福島県部会の学術総会に出席しました。

日本東洋医学会はそもそも漢方を扱う医師の学会ですが、鍼灸師の会員になれます。私も会員です。

この日は鍼灸での症例発表を会津医療センターの鈴木雅雄先生と一緒に、私も行いました。

また鍼灸に興味がある医師が大変多く、医師に鍼の打ち方を教える入門セミナーもありました。

よほど鍼灸に興味がある医師が多かったと見えてか、大変な大賑わいでした。

時代が変わったなぁ、と思いつつ。福島県内の鍼灸はずっとよくなるでしょう。

8月1日には、福島市の福島医大本部の中に、会津医療センター附属の鍼灸院がオープンします。

県立の鍼灸院です。びっくりですね。

6月30日(日)午後は、男性不妊の症例発表で日本東洋医学会福島県部会 学術総会へ

7月の診療案内 →

5月・6月・7月は学会と研修が重なって大忙しです。

今週末6月30日(日)は、郡山市での日本東洋医学会福島県部会の学術集会に参加します。

日本東洋医学会はそもそも漢方を扱う医師の学会です。

会津医療センターの、三潴忠道・元教授、鈴木雅雄教授の長年のお骨折りで、我々鍼灸師にもお声がかかるようになりました。

毎年、鍼灸のセッションを入れたいという安斎会長(福島市・安斎外科胃腸科医院)、佐藤事務局長(福島市・天神橋クリニック)の要望もあり、この度郡山で開催される学術総会で団sネイ不妊の鍼灸の効果を1例報告ですが、やらせていただくことになりました。

下の画像ですが、発表のスライドの最後の考察のものです。

健康な200カップルの累積妊娠率を追ったものですが、ほとんどのカップルは6ヶ月で妊娠をされるようです。

しかしなかなかな妊娠しないカップルがあり、そこは男女ともに原因はあると思いますが、男性の要因が大きいのではないかと思っています。

これも考察のスライドです。

聖マリアンナ医科大学時代の岩本教授(現・国際医療福祉大李プロダクションセンター教授)の、厚生労働省の委託研究で、『すでに子がいるカップルの夫の精液所見は?』という研究でした。

日本人の正常な精液濃度は、1ミリリットルあたり5,000万匹とか言われていますが、実際に子がいる方の場合は1ミリリットルあたり1億2千万匹いることが分かりました。

また画像下部に書いてますが、岩本教授の別の研究で、未婚の妊娠を問わない18歳から24歳の227名の平均では、1ミリリットル当たり6,800万匹だったそうです。

精子の数は多ければ多いほど妊娠しやすく、それは岩本教授の研究に出ているのだと思います。

また妊娠しにくいカップルの中には、1ミリリットル当たり6,800万を引き下げる少ない精子の方もいらっしゃるでしょう。

当方の、1例報告での精液所見の推移です。

中途半端に良くない精液所見の方が90日程度週に2回治療して驚くような改善をしています。

全く精子がいないなどの場合は手術で精子を見つけて体外受精などありますが、少ない精子を増やす、運動率を改善するなどということは、今の医療ではなかなか難しいのです。

男性不妊には、鍼灸を絶対おすすめします。

また、医師に褒められるほど優秀なら別ですが、奥さまが不妊治療を受けられているなら、ご主人もぜひ当院の鍼灸治療をぜひ受けてください。

第73回全日本鍼灸学会のこと(3) PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分不快症状)についての日本産科婦人科学会ガイドラインについて

第73回全日本鍼灸学会(宮城大会)では、実にエキサイティングなセッションを企画してました。

全日本鍼灸学会と、日本産科婦人科学会の事実上の共同企画であるセッションも、名誉なことに私がコーディネートさせていただきました。

全日本鍼灸学会・日本産科婦人科学会特別共同企画
「月経前症候群・月経前不快気分障害診断治療管理指針コンセンサスミーティング ~鍼灸師の皆様のご意見をお聞かせください」

日本産科婦人科学会女性ヘルスケア委員会委員である、近畿大学東洋医学研究所教授である武田卓先生と、明治国際医療大学講師の田口玲奈先生の登壇でした。

鍼灸院でも普通に扱う『月経前症候群=PMS』(生理前に頭痛や腰痛、イライラが強くなるとか)と、『月経前気分不快障害=PMDD』不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラなど出現』について、日本産科婦人科学会でのガイドライン作成について鍼灸師の方々に意見を伺うというセッションでした。

PMSやPMDDについての解説を行い、非薬物療法での章で鍼灸の記載について、フロアの鍼灸師の皆さんから『こんな起債で良いか』と意見を伺うものでした。

実際にフロアから意見を上げてくるのは、大学医学部の先生方が多く、順天堂医学部の大学院の先生だとか、そういった方々が鍼灸の基礎研究をされていることに、ちょっと嬉しかったり。

当院では不妊をよく扱いますが、それ以外このように産科婦人科領域でも知識を深めています。

第73回全日本鍼灸学会のこと(2)難治性不妊

5月の全日本鍼灸学会では、『生殖医療における鍼灸の役割(難治性不妊の治療の現状と未来)』と題したシンポジウムも企画しました。

日本での鍼灸による不妊治療の草分け、名古屋の明生鍼灸院の木津正義先生(写真右)と私(三瓶)のダブル座長。

生殖医療専門医は、福島県立医大・生殖医療センター病院教授の菅沼亮太先生。

菅沼先生からは、生殖医療の歴史から、アメリカ生殖医療学会の鍼灸を推奨するガイドラインを紹介いただきました。

当院でも大変難しい患者さんでお世話になっているドクターです。

また、生殖医療カウンセラーでは、同じく福島県立医大・生殖医療センターのカウンセラーである本田明奈先生。

本田先生からは、カウンセラー業務を通しての様々な知見をご発表頂きました。

最後のシンポジストは、四国・香川県丸亀市の厚仁病院生殖医療部門から登壇いただいた、松田尚香先生

すでに生殖医療の中で活躍する鍼灸師としての立場から、実際の鍼灸を取り入れたチーム医療についてお話しいただきました。

全日本鍼灸学会宮城大会 無事閉会しました

<日曜・休日診療>
6月2日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月9日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月16日(日) 朝8時~正午まで診療します。
6月30日(日)朝8時~朝9時(4名限定)します

6月23日(日)日本鍼灸師会東北ブロック会議(青森)のため休診

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数年来、準備に奔走してきた第73回(公社)全日本鍼灸学会学術大会宮城大会は、5月24日(金)~26日(日)の3日間、仙台国際センターを舞台に、1,553名の参加登録を集め、大成功で閉幕しました(^^♪

この3年間。最後の3ヶ月は夜も昼もない毎日でした。

仙台国際センターを全館借り切りで開催。

会場費だけで莫大な金額でした(;^ω^)

私、実行委員長でしたので、開会宣言をさせていただきました。

開会式はメインホール第1会場。1,000人収容です。

左はじが私。お隣は大会会頭の東北大の高山先生です。

プログラムは2日間。全50セッションで94講演。マンモス学会でした(;^ω^)

私が企画したプログラムもいくつかあり、日本の不妊鍼灸のなかで、足跡を付けられたと自負しています。

おいおいと紹介していきます。

 

昨日は夜にネット・セミナーを開催しました。

昨日は診療が終わって21時から、世界最高品質のハリを作っている株式会社セイリンさん主催のネット・セミナーの講師を務めました。

セミナーとは言え、いよいよ今月末に迫ってきた学会の宣伝のためのセミナーでした(^^)

仲間たちと三年にわたって準備して来た第73回全日本鍼灸学会宮城大会です。

大会実行委員長と言う、身分不相応の大役を預かり、この三年は家族やいろいろ犠牲にして来ました。

鍼灸師だったオヤジも、息子がこんな事していると知ったらさぞかし誇りに思ってくれたのではないかと思います。

実質2日間の学会ですが、講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、実技セミナーなど48のセッションのがあり、1つのセッションに複数の講演があるものが多いでから、

数えたら90以上の講演がありました。

実は私もこの学会で講演します。

学会までにスライド作らないとね(^^)

講演用スライド作成(実技動画編)

令和6年 2月の診療案内
https://sanpei89in.com/blog/?p=4207

2月18日(日)は午前中診療いたします。

25日(日)はいわきサンシャインマラソンボランティア参加のため休診になります。

日曜診療は、原則前日までの予約をお願いいたします。
(日曜当日に電話いただき、私が電話に出れば当日予約でもOKです)
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2月23日(金)は祝日ですが、午後からオンラインの不妊鍼灸セミナーの講師を務めます。

参加申込はおかげさまでだいぶ順調に増え、21日締め切りですが本日までに33名の申しこみがあります。

ここに福島県鍼灸師会の会員(無料)と、東北の鍼灸学校の先生方の招待参加がありますから、全体で50人を越えそうです。

実技はすでにビデオ撮りしたものを編集します。

ライブ感は少ないですが、オンライン専門の講習会の際はトラブル防止に便利です。

windows10付属のClipchampを使って字幕を付けたり編集しますが、非常に高機能でありがたいです。

ありがたいことに、いままでいろいろなところで講演させていただきました。

今までの講演歴や学会発表歴は下記にあります。
https://www.sanpei89in.com/tex/aisatu.html

今年5月は、仙台国際センター貸し切りで開催する第73回全日本鍼灸学会宮城大会での開会式直後のトップバッターとして、教育講演1『不妊鍼灸の特別演題入りとこれから』を講演させていただきます。
https://www.tohoku-kyoritz.jp/73jsam/

全日本鍼灸学会では、今や不妊鍼灸は人の集まる・参加者が増えるテーマだと取り上げらていますが、今から9年前に郡山市で第64回ふくしま大会でシンポジウムとして企画されるまでは、大会のテーマにそぐわないと敬遠されていたのです。

当時、ふくしま大会では私は大会事務局長を仰せつかり、早い段階から大会の企画を立案できる立場にいました。

そして不妊鍼灸を全日本鍼灸学会学術大会でシンポジウムとして特別演題入りさせることができました。

あれから9年。毎年の(全日本鍼灸学会)学術大会では人の集まるセッションとして不妊鍼灸が企画されるようになりました。

5月の第73回宮城大会では大会実行委員長を仰せつかりました。福島で耕し種を蒔いて、宮城大会では大きな樹になるよう、全60セッションのうち『難治性不妊』をテーマにいくつかのセッションを企画しました。

教育講演1
演題 不妊鍼灸の特別演題入りとこれから
講師 三瓶真一(三瓶鍼療院)
座長 益子勝良先生(鍼灸サロンLibera 福島県鍼灸師会学術部長)

シンポジウム1 司会 三瓶
座長 明生鍼灸院 副院長 木津正義先生
シンポジスト
菅沼亮太先生(福島医大生殖医療センター長)
本田(宇仁田)明奈先生(福島医大生殖医療センターカウンセラー)
松田尚香先生(厚仁病院生殖医療鍼灸ルーム長)

実技セミナー5
演題 男性不妊鍼灸実技
講師 伊佐治景悠先生(SR鍼灸グループ総院長)
座長 三瓶真一(三瓶鍼療院)

ランチョンセミナー
演題 生殖鍼灸から始まる鍼灸の可能性と未来(医師からの信頼を得るために)
講師 中村一徳先生(京都・中村第二針療所)
座長 松田尚香先生(厚仁病院生殖鍼灸ルーム長)

全60セッションある中で、難治性不妊をテーマに大会実行委員長の我儘を許していただき、これだけの企画を通させていただきました。

わが鍼灸師としての集大成です。

2月23日のオンライン不妊セミナーも自信をもって進めていきます。

 

第5回日本伝統医療看護連携学会でシンポジウム講演と座長を務めました

12月・年末年始の診療案内
→ https://sanpei89in.com/blog/?p=3963
※直近では12月3日(日)、10日(日)が日曜診療(午前中)です。
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11月25日(土)に、北九州市で開催された第5回日本伝統医療看護連携学会に参加し、シンポジウム講演と、鍼灸関連の一般演題発表の講師を務めてきました。

会場は北九州市・産業医科大学。厚生労働省が支援する、公設民営大学で一種の私立医科大学になります。

学会の大会長は立石和子先生(産業医科大学産業保健学部 教授)。

大会テーマは
Various Treatments(多様な治療選択)~人・場所・方法~

名誉なことに、昨年の第4回に引き続き、2年連続でシンポジウムに登壇せていただきました。

シンポジウム『東西の在宅医療、ケア』

座長は大沼由香先生(岩手保健医療大学 教授)
立石和子先生(産業医科大学産業保健学部 教授)
実に大学教授2人が座長という豪華ぶりでした。

発表順からシンポジストと演題は、

 1)在宅療養者の鍼灸利用について
~北九州市内(若松区/八幡西区)の訪問看護利用者の状況から~
野元由美先生 (産業医科大学産業保健学部 講師)

2)鍼灸師のプロフェッショナリズムを高めるために地方の組合(鍼灸師会)が頑張っていること
三瓶真一 (一般社団法人福島県鍼灸師会 代表理事・会長/三瓶鍼療院 院長)

3)鍼灸が介護と連携でできる訪問ケア
吉田 学先生 (鍼灸院心美堂 院長)

4)自立支援を目指して
及川敦子先生 (訪問介護ステーション火の鳥 所長)

5)医はき師からみた、医師・看護師連携の勘所
寺澤佳洋先生 (口之津病院 医はき師)※医師鍼灸師

シンポジウム後の記念撮影です。

一般演題発表

ほか、一般演題発表4題の座長をやらせていただきました。

1)江戸時代の按摩療法における施術手技と治療理論の文献検討
三保翔平先生(仙台赤門医療専門学校 鍼灸マッサージ東洋医療科)

2)脊柱管狭窄症手術後に発現した尿閉に対する陰部神経刺鍼の有効性について
北小路博司先生(宝塚医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授)

3)事故情報データバンクを活用した“好転反応”に関連するトラブルの解析と社会的影響
宮本成生先生(立命館大学大学院 スポーツ健康科学研究科)

4)超音波画像診断装置を利用した筋・筋膜性腰痛に対する鍼治療の一症例
種市敢太先生(BODYREMAKER 鍼灸治療院)

いずれの発表も素晴らしい発表で、これらそれぞれの発表後に会場からの質疑を取りまとめたり、コメントを入れることが座長の仕事です。

特に、2)の高名な北小路教授の発表演題は、当院で不妊治療で卵巣機能改善や子宮内膜肥厚についてよく行っている鍼灸手技です。

もともとは北小路教授が前職である明治鍼灸大学鍼灸学部・泌尿器科学講座で創始研究した技術でした。

この鍼灸技術は泌尿器症状に悩む方への福音となっているほか、多くの妊娠・出産を希望されている方を救ってきた技術で、その創始者である北小路先生のご発表の座長を任せていただいたことは、大変光栄で名誉なことです。

またこの発表は優秀発表賞になり、立石大会長から表彰されました。

発表後に北小路教授と記念撮影させていただきました。

北九州市は福岡から電車に乗り換えて小一時間のところにあり、遠かったです。

しかし、得難い経験を積ませていただき、嬉しかったです。

参加の旅行記は後日に書かせていただきます。