ある日の採卵

次の休日診療は、7月10日(日)朝8時~正午までとなります。

某日子宝を望む患者様を治療していました。

過去2回採卵された方で、3回目の採卵ではよい成績を出したい、ということで鍼灸を始めた方でした。

十分な回数の鍼灸を行い、採卵周期に入るはずがFSHが高くいったんリセットに。次の周期もまだFSHが高いということでリセットへ。

その間も鍼灸とレーザーを休まず行い、やっと採卵周期に入り低刺激法での管理誘発を行い2個採卵できて、2個ともよいグレードで凍結できました。

主治医によると、その2個のほかにも多数の小卵胞が発育していたそうで、いつの間にか卵ができる体になっていたようです。

採卵の日は病院がとても混んでいたそうで、5件の採卵があったそうでした。

その患者様の治療をしながら、隣のベッドで次の患者さんの治療を開始。その患者さんも採卵後初の治療でした。

先ほどの患者さんと同じ日に採卵でした。ということはその病院の5件採卵のうち2件は当院の患者様だったわけです。
こんなこともあるんですね。

この患者様も卵巣機能が良くなかった方でしたが、長期にわたり真面目に根気よく通われ、2個採卵できて2個とも凍結できました。また空胞も入れれば10個以上卵胞が育っていたそうでした。
採卵数が2個ですので胚盤胞まで培養せず3日目胚で凍結したそうですが、1個はVeeckの分類でG1だったそうです。

一般的に卵巣機能が思わしくない場合は、最低限1週に1回、できれば2回の治療を、治療開始から3か月程度は集中的に行い、徐々に週に1回の治療にしていきます。

卵巣に栄養の富んだ血液をたくさん送るよう、卵巣周囲の血管が拡張するような治療法を行いますが、1回の治療で効果の持続する時間は限られてしまいます。

治療の開始時期から3か月は、特に頻回に治療を行うとその後の効果が良いようです。