神戸にて

本日学会2日目。

昨日は、再生医療に関する鍼灸の効果など気になるセッションを見て周りました。

あと大切な役目、学会総会に出席し、高山会頭のサポートを。

学会発表者などが、スライドなどを預けて登録するPCセンターでメモリースティックに入れたプロモーションピデオを登録します。

総会が始まり、審議事項もスムーズにすすみ、次期大会挨拶も無事に終わりました。

続いて、高木健太郎・元全日本鍼灸学会会長を顕彰して創設された、高木賞の受賞式。

今年の高木賞は正賞の受賞はなく、奨励賞のみでしたが、二本松市の銀の森治療院の渡邊健先生が受賞されました。

受賞論文は、 坐骨神経鍼通電療法における鍼刺入路の画像解剖学的検討。

MRIなど画像診断装置を使っての坐骨神経への刺鍼点の研究でした。

渡邊先生は、中学の教員をされていて失明。鍼灸師になられた方です。

私が福島県鍼灸師会の会長になった年、福島県立盲学校(現在の福島県立視覚支援学校)に、不妊症治療の講義を頼まれ、学生として聴講され実技のモデルを引き受けてくれたのが、この渡邊先生でした。

岩手大学の大学院まで卒業され、教育の道を歩まれてから、視力を失うと言う大変な出来事がありました。

鍼灸師として再出発し、盲学校の後は、筑波技術大学で鍼灸研修生として厳しい研修をされ、今日に至ります。

人格も大変素晴らしい方ですから、鍼灸師会入会2年目で理事職に就いていただき、学術活動を支えて頂いています。

私と渡邊先生の出会いは、本当に数奇な巡り合わせでした。

鍼灸師会以外でも、当院主催の開業塾に積極的に参加して頂いています。

写真左は、指導教官の鮎澤教授。そして筑波技術大学の研究仲間の皆様。おめでとうございます。

この受賞式の模様は、福島テレビ?の取材チームがはるばる神戸まで取材に来ていました。

近々テレビで報じられると思います。