「学会参加記」カテゴリーアーカイブ

今日は学会の会議でした。

本日は日曜診療を休診させていただき、2年後、2024年5月に開催する第73回全日本鍼灸学会宮城大会の記念すべき第1回企画調整委員会を開催しました。

2024年5月24.25.26日の三日間、仙台の国際センターを貸切で開催するこの学会は海外からの参加もあります。

全日本鍼灸学会として70年を越える歴史があり、7年前には郡山のビッグパレットふくしまを3日間貸切で開催しました。

またこのような格式のある学会の企画運営に深く携われるのは、開業鍼灸師としてこれ以上の光栄はありません。

64回大会ふくしま大会では大会事務局長を、73回宮城大会では大会実行委員長を拝命しました。天国のオヤジも喜んでいるでしょう。

第1回企画調整委員会では、写真左から大会会頭である東北大学医学部漢方内科特任教授の高山先生、金子助教、三瓶、大会副会頭の中沢良平先生(郡山市・一寸法師ハリ治療院)

ほか、10人の委員はリモートで出席のため、三瓶がzoomの画面を向けさせていただきました。

最高の仲間たちと最高の学会を企画していきます。

第71回全日本鍼灸学会東京大会へ参加しました

※6月の日曜診療は6月12日(日)午前中のみとなります。

6月4日(土)5日(日)の2日間、東京・有明で開催された第71回全日本鍼灸学会東京大会に参加しました。

コロナ禍もあって、学会で東京方面に行くのは3年ぶりです。
いまは主だった学会はリモートでも参加できますので。

久しぶりに新幹線に乗ると新鮮ですね。
学会の抄録集を読み、飽きたら(笑)トランヴェールを読んだり。

会場は2つに分かれており、まずは第2会場の有明ガーデンへ。

建物の中にカンファレンスセンターという会議場があります。
学会全体としては2,400名の参加ですから、さすが東京です。

この建物は、H&M、3階建ての無印良品、劇団四季、さまざまなお店が入っている巨大な複合施設なのです。

ほぼ不妊症や周産期の会場に張り付いてセッションに参加。

下の画像は、第1会場である有明医療大学のホールです。
この4年制大学には鍼灸学部もあります。

有明医療大学全景です。
私が卒業した専門学校とはえらい違い(笑)

学会総会では役員改選がありました。
郡山の一寸法師ハリ治療院の中沢先生も学会理事の再任でした。
あと会津医療センターの鈴木雅雄教授も再任されました。

学会の初代会長である名古屋市立大学医学部名誉教授・世界鍼灸学会連合会名誉会長 高木健太郎先生を顕彰して作られた、優れた鍼灸の研究者に対し贈られる『高木賞』の授賞式(奨励賞)もありました。

※なお、鍼灸師で『高木賞』を知らなかったら、不勉強と自覚しましょう。

さまざまな研究成果を見聞し、脱力しながら銀座のライオンへ。

名物の生ビールをいろいろ飲んで。

あとローストビーフを食べて。

翌日も朝から勉強し、市民公開講座ではNHKのプロデューサーから、『ためしてガッテン』の鍼灸の番組の詳しい解説を講義していただき、大満足の学会でした。

この学会は毎年1回国内のどこかで開催され、来年の72回大会は神戸で開催されます。再来年は73回大会として仙台で開催します。

さかのぼって7年前は郡山市で第64回大会としてビッグパレットふくしまを全館貸し切りで開催しました。

その時の大会会頭は三潴忠道先生(会津医療センター漢方医学講座教授)、実行委員長は中沢良平先生(郡山市・一寸法師ハリ治療院)、大会事務局長は私がつとめました。

そんなわけで、全日本鍼灸学会の開催する学術大会には、特別な思い入れがあります。

また、私自身の鍼灸師人生としての集大成になるかと思いますが、2年後の第73回学術大会宮城大会では、大会実行委員長を仰せつかりました。

日曜日夜に白河に帰り、洋食の老舗『グリル銀座』さんで迎えに来てくれた家内と夕食を食べました。

ほっとした、いつものおいしい料理でした。

昨日は今年初めての研修でした

2月の診療案内(日曜休日診療含む)→

当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

 

 

昨日は年が明けて初めての研修でした。

所属する全日本鍼灸学会東北支部の郡山講座でした。

オミクロン株感染もだいぶ増えて、リモート開催となりましたが、役員なので会場へ出動!でした。

研修のテーマは「患者中心の医療の方法と活躍する女性鍼灸師の鍼灸臨床」

特別講演 『女性と鍼灸治療』
講師 明治国際医療大学 鍼灸学部 はり・きゅう学講座 田口 玲奈 先生

講師の田口先生は、京都からリモートでのご登壇でした。

私は座長を仰せつかりました。

田口先生とはご縁がありまして、7年前の全日本鍼灸学会では不妊症をテーマにして、シンポジウムにご登壇していただいた事がありました。私は学会全体の事務局長をさせていただき、シンポジウムではコーディネーターとしてシンポジスト間の調整をさせていただいていました。

その学会は3日間の会期で2,000人以上の参加者がありました。会場はビッグパレットの3日間貸し切り。大変賑やかでした。

主に月経痛、月経トラブルでの社会的損失に鍼灸師がどれだけ貢献できるか、という内容で、実際の鍼灸臨床対応や効果についてお話しいただきました。

月経ですから、男性鍼灸師よりは女性鍼灸師の方が、細やかな対応ができる分野ではないかと思いました。

リモート開催ですから、会場はスカスカ。。。

リモートは満員御礼でした。

 

 

講演第2部は、
演題 『患者中心の医療の方法 理論』
講師 福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 豊田喜弘先生

豊田先生による講座では、一言で言って済んでしまう、実は奥の深い、患者さんと術者の信頼関係を作るうえで非常に大切な診察の進め方について、実例を含めてお話しいただきました。

鍼灸師の方が、患者さんと接する時間が長く、絶対に患者中心の医療を行っていると、おそらく鍼灸師は己惚れているでしょう。

地元福島県の鍼灸師会の長として多くの鍼灸師を見ている私は、それこそ間違っていると痛感します。

鍼灸師ほど独りよがりで一方的な診療や治療を患者に押し付けている術者はいません。

その証拠に、鍼灸師会や学会の開催する安価で身近な講習会に、まず参加しません。会員であれば参加する先生も少しはいますが、福島県内に鍼灸師が2,000人くらいいると言われていますが、この日の福島県内の開業鍼灸師の参加は10名程度でした。

外で勉強せず、鍼灸師会や学会に所属せず、一生勉強の連続であるはずの医療人でありながら、どこで勉強してるんでしょうか?

これを読んでおられる皆様が、実際に鍼灸院にかかられる場合は、平時から勉強している鍼灸院かどうか、調べてからかかられた方が良いと思います。

 

 

講演第3部
演題 『患者中心の医療の方法 実践
講師 福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 豊田喜弘先生

郡山市にある福島医療専門学校鍼灸科(当院の美智先生の出身校)の2年生4人によるミニ講義が見事でした。

さまざまな問題を抱えて来院する患者さんですが、『治ればいいんだろう』と一方的な治療を押し付けるのが大半の、いやほとんどの鍼灸師だと思います。

来院する患者さんはさまざまな動機があって来院します。

術者としてその気持ちにどこまで踏み込むのか。

私は鍼灸師として35年を過ごしてきました。のべ十数万人に鍼灸をさせていただいた事になりますが、いまだに患者さんが望むような対応がどのくらいできていたか、いまでも思い起こすと不十分や行き過ぎた対応があったと思います。

学生さんのみなさんの寸劇を含んだ講義は、あらためて臨床はその患者さんと再現できない一期一会の出会いなのだと考えさせられました。

今後も初心に還って患者さんに向き合いたいと思います。

それにしてもコロナがもたらせたリモート環境。

今現在、自宅に居ながら全国の学会や鍼灸師会主催の講習会に、交通費はかからない、宿泊もしなくていい。何しろ安く参加できてしまう。

むしろコロナに感謝するようです。

本日は仙台で研修でした

本日は

仙台の

赤門鍼灸柔整専門学校を

会場にして

全日本鍼灸学会東北支部の

学術集会に参加しました

役員なので

前日に仙台入りし

本日はリモート講座と

会場参加の

2通りのバイブリッド開催なので

事前に念入りに

設営しました

スポーツ分野

学校教育分野

いろいろ勉強になりました

会場の学校

非常に綺麗です

それにしても

行き帰りの東北自動車道

なかなか混んでいます


仙台市内の繁華街も

以前とおりの賑わいでした

全日本鍼灸学会 東北支部学術集会へ参加しました

10月15日の日曜日は、仙台の東北大学医学部にある大学院研修棟にて開催された全日本鍼灸学会東北支部学術集会に参加しました。

先週のというか、8,9日の日鍼会大会大阪大会に続いてのお勉強会。家庭の事情で前夜の学術委員の懇親会は欠席しました(;^_^A

郡山市・一寸法師ハリ治療院の院長でもある中沢支部長の開催挨拶とミニ講義のあとは、講座が2つと、学生発表、一般発表と続きます。

講座1の東京・牧田総合病院の鍼灸師である石塚僚司先生からは、醒脳開竅法の治療法と病院内での診療の実際についてご講義いただきました。

脳血管障害の後遺症である片麻痺などの治療で効果的な治療で、当院でも一時期行っていたことがありました、が、当時は書籍のみでの独学で、なかなかマスターできず中止した経緯があります。10年以上前に読んでいた『中医臨床』という月刊誌で、牧田総合病院の取り組みなどや醒脳開竅法を行っていることは知っていました。

実際に習ってみたい、と思っていた先生はまさにこの石塚先生。

もう少し早く出会いたかったです(;^_^A

次の講座2
東北大学医学部漢方内科准教授である髙山真先生の講義。

東北大学医学部のカリキュラムでの、医学生への漢方・鍼灸の教育や、実際に診療している様子などをご講義いただきました。

福島医大でも鍼灸の授業はありますし、会津医療センターでは鍼灸の診療科があります。会津医療センターでは総合内科の宗像先生に毎年、講師をしていただいております。東北大の髙山先生は総合内科の専門医でもあります。

福島医大でも東北大でも、総合診療科と鍼灸は関係が深いですね。

赤門鍼灸柔整専門学校(仙台)、福島医療専門学校(郡山)、福島県立視覚支援学校(福島)の学生さんの研究発表が続きました。学生と言えど、いい研究しているなぁ、指導の先生の賜物だと思いました。

私も東京で発表したものですが、男性不妊について発表させていただきました。一回発表しているからとリハーサルを抜いていったので、しどろもどろの話し方になりまして(汗)

質疑応答に至っては漫才のようになってしましました。
会場の方にはたくさん笑っていただきました。

ほか、いわきのしゅう鍼灸院の柏原修一先生、会津医療センターの研修生である村橋昌樹先生の発表がありました。

 

日鍼会大会 大阪大会へ参加しました3

日鍼会大会二日目。

昨日は大会の懇親会と、青年部の懇親会に参加しただけでホテルに戻っておとなしく寝ました。

40代だったころは朝まで仲間と飲んで歩いていたりしましたが、そろそろトシを考えるようになってしまいました。。

2日目は盟友が講師を務める講座が2つありまして、1つは、もう20年来の付き合いになる京都のなかむら第二針療所の中村和則先生の講座。不妊について、です。

あるプロトコールで一定期間鍼灸とレーザーを行うと、卵子の成長に改善効果があり、胚盤胞の獲得率が2倍になるというものでした。

この発表は3月のレーザーリプロダクション学会でも発表され、生殖医療の専門医でも大変な注目を浴びました。

PGS(着床前スクリーニング)を行った胚移植では、通常着床率は通常60%程度という事ですが、鍼灸介入後では92%に上がったこともデータで提示されました。

胚に異常がない場合の、純粋な着床障害に鍼灸は非常に有効であるという事です。

この卵巣改善の治療、着床改善の治療については、JISRAMの会員であれば技術を共有していて、もちろん当院でも行っています。

もう一つ。
東京渋谷で開業しているアキュラ鍼灸院の徐大兼先生。この先生とも17~8年くらいのお付き合いになるでしょうか。日鍼会本部の青年部の時からですから、長いです。

今をさかのぼる4年前の5月には、前述の中村先生、徐先生など不妊鍼灸ネットワーク時代に、当院で全国から会員の先生を迎えて研修をしたこともあります。
その時のブログ↓
http://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgi?no=984

徐先生からは、治療院の患者さんへのホスピタリティについてお話しいただきました。

アメリカのビジネススクール(南カリフォルニア大学)を卒業されて、何事にも非常にスマートな徐先生らしい、鍼灸院を企業体としてとらえた内容で、とても勉強になりました。

この2講座は満員御礼でした。しかも前の席から埋まってい行くという怪現象(笑) 人気の2講座でした。

つづいで、ぐっと渋い、療養費の講座。

講師は厚生労働省保健局医療課 保健医療企画調査室長の矢田貝さん。

鍼灸では条件さえ合えば保険で治療を受けることができます。その条件とは、慢性の痛みを主とする疾患で限られた7疾患(腰痛や膝痛とか)で、主治医が適当な治療法がなくて鍼灸に同意した場合、に限られます。

つまり、主治医がサジを投げた痛みの疾患について、保険を使える場合がある、というものです。

ところが時に新聞を賑わす柔道整復師(接骨院)による不正請求事件などが後を絶えず、もっとも鍼灸でも不正請求事件がたまにありますが。

この対策として、地方厚生局が治療院を監督できる療養費の支払いについて受領委任払い制度に平成30年度から移行します。

当院では療養費(保険診療)の扱いは全くありませんし、今後も100%取り扱わない方針ですが、県の鍼灸師会長という立場で受講してきました。

前日の自民党・片山さつき議員の講座では、自民党の政策集(J-ファイル)に鍼灸を普及する政策が収載された話がありました。健康長寿を国の政策として進めることは、年金の受給開始をさらに遅らせる意図があるかもしれませんが、少なくとも鍼灸の効果が改めて国に認めていただいた事になります。

保険診療ではなく、自分のお金で鍼灸をもっと受けて、自分の健康は自分で確保してくださいね、という事なのでしょう。

日鍼会大会 大阪大会へ参加しました2

長い長い学術部長会議を終え、タコ焼きも食べ、大会プログラムへ参加となります。

自民党の片山さつき議員を交えた特別講演です。

健康長寿を目指す上で、自民党が政策として鍼灸を積極的に取り入れたい、と言うものです。

プログラムでは一年以上前から決まっていましたが、衆議院選挙の直前となり、特に力の入った内容でした。

懇親会では片山さつき議員さんと名刺交換させていただき、ちょっとだけ今後の政策について質問させていただきました。

石川県針灸師会の定池会長とも記念撮影。定池先生には日鍼会青年部時代には大変お世話になりました。

今になり、お互い県の師会長としてお会いできることは、ほんとに嬉しいです。

大会1日目はこのあと青年部の懇親会に顔を出させていただき、この日は終わりました。

大会2日目は盟友2人の2講座があります。

続く

日鍼会大会 大阪大会へ参加しました1

10月8日は所属している日本鍼灸師会の年に1回の全国の集まりがあり、大阪に行ってきました。

昨年は福岡で開催され、娘の挙式と重なり日帰りで行ってきました。講演頼まれていなかったら、行くことはなかったし、そもそもその講演も娘の挙式当日ともろにバッティングし、大会実行委員会へ『翌日に変更して』と無理やりお願いしたり、ほんと大変でした(;^_^A

今年は参加することに意義があるオリンピックみたいな、、、参加すればいいだけなんで気が楽でした。

毎年、関西方面には福島空港から空路にしますが、かならず富士山が見られる左側の窓側を予約してます。

今日も富士山がきれいですね。冠雪がないのは意外でした。

伊丹空港直前の眼下では、あべのハルカス?

大阪城も眼下に。
会場はこの近辺なんで、飛び降りられれば便利ですが。

さて、会場に着いていきなり会議となります。

これが密度の高いエンドレスの会議で3時間半!

かなりエネルギーを消耗しました。

メイン会場入り口では、たこ焼きの食べ放題無料サービスをやってました。

これが、アツアツ、トロトロ、、、すごくおいしくて、3パック食べてしまいました。。。

大親友の京都の中村先生は5パック食べたそうな。

写真で美味しいのが伝わりますでしょうか!?

続く・・・