「講演活動」カテゴリーアーカイブ

日曜日は私塾・開業塾を開催しました

昨日は日曜日。

7月2回目の日曜診療を半日湯やり、午後からは当院主催の勉強会、3回目になる『開業塾』を開催しました。

テーマは子宮内膜症で、不妊に関するほか、続発性月経痛、月経困難症についてでした。

講義をzoomを使いリモートにして、いろいろなところから参加して頂きました。

また当院の会場参加者には、ツボの取り方の実習を行いました。

みなさん勉強熱心ですね。次回は10月頃、男性不妊をテーマにして開催します。

ミニ勉強会

先日の香川県鍼灸師会のリモート登壇の際、なんらかのトラブル対策として、師会の先生3人と鍼灸学校の学生さん2人をお手伝いとして待機して貰ってました。

実技のビデオファイルがネット越しにうまく再生出来なかった際に、リアル配信出来るようにしていた訳でした。

結局は杞憂に終わりました(^◇^;)

講習会後は

郡山の、はりきゅう接骨快生堂の鈴木暢弘先生からは、パーキンソン病などでよく使うツボを教えて頂きました。

あとパニック障害などでよく使う、耳ツボの裏神門を。

モデルは,那須塩原・西那須野で赤田山はり・きゅう・マッサージ接骨院の高橋加洋子先生。

ミニ勉強会を終えて解散後は家内と夕食を食べに行きました。

麻婆豆腐と生ビール。一仕事したあとのビールは格別ですね。

今月はまだまだ勉強会が続きます。

24日は鍼灸師会の講習会、31日午後は当院の開業塾です。

 

不妊治療 病院と鍼灸院の治療の違い

だいぶ先と思っていた香川県鍼灸師会様の講習会も今週末となりました。

時間があればスライドの読み直しをしていますが、さて3時間で完了できるか??

いつもセミナーで話す場合に強調するのは、不妊治療での、専門医での治療と当院など鍼灸院の治療の大きな違いです。

名の通った有名なクリニックでも、患者さんの体質を治療することはありません。たいていは周期ごとに完結する治療となります。

血液検査によるホルモンチェック→排卵誘発・卵を育てます→卵が育ってきたら、排卵させる・採卵する→受精させる→着床したか?

だいたいはこの流れになります。加齢による卵巣機能改善では数周期にわたってDHEA-Sなどのサプリメントを使ったりして卵巣機能の改善を目指す治療もあるにはありますが、一般的ではありません。

鍼灸治療の場合は、直接卵を育てる治療もありませんし、育った卵をきっちり36時間後に排卵させるような治療もありません。
もしかしたらそれができる達人がいるのかもしれませんが。

鍼灸治療は数周期にわたっての体質改善であり、これによってのホルモン環境の改善、子宮・卵巣の血流の改善を目指していきます。

例えば、鍼灸治療のみを行って体質改善を行っている間に自然妊娠できなくとも、その後の専門医の治療を行うと、それまでクロミッド1錠で卵が育たず、2錠→注射など行っていた方でも、クロミッド1錠でよい卵が育ったりするようになります。

また体外受精を行っていて、採卵できる数が少なかったりグレー度の低い卵子にしか育たなかったものが、良いグレードの胚に育つことがあります。

こうした体質改善は、実は大切なのだと思います。

当院では最低の治療頻度で1週に1回を行います。

これが2週に1回くらいだと、あまり改善効果がないようです。

原因不明不妊を考える 香川県鍼灸師会講演スライドから

7月の日曜診療は、3日、10日、31日の午前中のみとなります。
日曜日は術者が1名のため新患の対応はできません。

 

香川県鍼灸師会での講演のスライドです。

原因不明(女性)不妊に卵管のピックアップ障害が原因として推定されています。

ピックアップ障害とは、排卵寸前の卵胞を卵管が探り当て、排卵した卵子を卵管の先端にある卵管采(らんかんさい)と呼ばれる部分でキャッチして卵管内に吸い込む働きを言います。

この機能が悪いために、射精され子宮内から卵管先端で待っていいる精子に、排卵した卵子が出会えなくて妊娠できないのです。

子宮内膜症の腹腔内には、子宮内膜症のために以上に免疫の活性化した腹水があります。

その腹水中には様々なサイトカインが産生され、例えば卵管のピックアップを阻害したり、未破裂黄体化卵胞(LUF: lutenized unruptured follicle)を起こさせたりします。

LUFは一種の遺残卵胞の一つで、多くの方が経験するものです。

たとえば子宮内膜症が進行したものに子宮内膜症性嚢胞(いわゆるチョコレート嚢胞)というものがあります。これは子宮内膜症の分類ではよく使われるr-ASRM分類:(修正米国不妊学会分類)の3~4期の進行したものになり、当然に不妊の原因になりうるわけですが、、、、

自然妊娠や人工授精の妊娠率をを阻害する卵管のピックアップ障害を引き起こすのは、r-SARM分類でも1~2期の軽い病期のものが多いそうです。

子宮内膜症の一種の広範な炎症状態でサイトカインが増えますから、たとえば、鍼灸のように月経痛が改善する治療はこうしたサイトカイン暴走の状態を改善するのではないかと考えます。

月経痛が改善したら、自然に赤ちゃんを授かった。
当院ではよくある話ですが、こうした要因があるのかもしれません。

 

原因不明(女性)不妊を考える

7月10日(日)は、午前中は日曜診療があります。

少し早めに切り上げて、午後からはリモート登壇で香川県鍼灸師会様の講習会の講師を務めます。

やっと、講義に使うスライドを作り上げました。

作ったスライドは90枚。
これも話さないとダメでしょ、これもこれも。。。
90枚になったわけですが。

枚数を少なくするのは、至難の業です。

今回は3時間の講義時間で、スライドでお話しするのは2時間。
残り1時間はビデオ撮りしておいたファイルを使っての実技披露です。

久しぶりにスライドを作りましたが、新しい気づきもたくさんありました。

やはりというか、原因不明不妊について思うのは、軽度の子宮内膜症が遠因になっているのではないか。

そう思います。

下のスライドは講義に使うものですが、ハンズ・エバーズというヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の会長も務めた学者さんの研究で、女性不妊患者にこれだけの子宮内膜症罹患の頻度があります、というデータです。

 

あと山王病院院長を務めた、東京大学産婦人科元教授の、堤治先生のデータ(生殖医療のすべて 丸善 P122)

初潮から20年といえば30代も半ばで、不妊で鍼灸院に良く来院する年代ですが、出産回数が0回だと75%近くが子宮内膜症になるだろうというものです。

もっとも子宮内膜症の患者さんを調べたデータで、すべての女性がそうなるわけではありません。

子宮内膜症は鍼灸で根治できるものではありませんが、その痛みなどの苦痛に対する対応は不妊治療に通じるものがあります。

11月に日本伝統医療看護連携学会様でシンポジウムとミニセミナー登壇します

来月・7月10日は四国・香川県鍼灸師会様の講習会での、リモート講師を依頼されたことは、以前のブログに書きました。

11月は仙台赤門短期大学と赤門鍼灸専門学校の教員の皆様で作られている日本伝統医療看護連携学会様よりシンポジストとミニセミナーの講師を依頼いただきました。

シンポジウムは、会津医療センターとの交流についてお話してほしいということでした。

去る4月には会津医療センター附属研究所の鈴木雅雄先生の教授就任を記念して、県民公開講座を開催させていただいたところです。

会津から福島から、日本から鍼灸を変えていくという所信表明の場をわが福島県鍼灸師会で準備させていただいたことは、大変な光栄です。

ミニセミナーでは、不妊治療について実技を込みでお話してほしいということでした。

看護師養成コースもある学校も関連した学会ですし、発表する内容を少しひねって考えたいと思います。

 

香川県鍼灸師会様で講師を務めます(^^)

ご縁があり、7月10日の日曜日は午後から香川県鍼灸師会様で不妊症についての3時間の講義をさせて頂く事になりました。昨年の大阪についでリモートによる講義を行います。

毎年、全国の鍼灸師会様などで1回か2回くらい講師を務めさせていただいています。

昨年は大阪府鍼灸マッサージ師会様の『鍼灸師のための周産期ケア講座』と、あと自分の所属する福島県鍼灸師会の冬季学術講習会でした。

今年は7月のこの講座のほか、11月27日に仙台で開催される日本伝統看護連携学会にシンポジストとして登壇させて頂く事になりました。

診療の合間、パワーポイントを使ってスライドを作成します(^^)

昨日は勉強会

4月の診療案内 →

4月は年度初めと、私が会長を務めている福島県鍼灸師会では総会を控え、非常~にバタバタしておりますが、

昨年度入会していただいた新入会員、 鍼灸学校の学生さんを対象に当院主催の私塾を始めました。

志高く、地域に愛される鍼灸師になっていただきたいという願いを込めて『開業塾』と名付けました。

参加者には、子宝の縁起ものである『原坊の朝顔の種』を配りました。

メインは不妊治療を講義していきますが、まず最初に『鍼灸道』についてお話しし、だんだんと回を重ねるごとに不妊治療に入っていきたいと思います。

実技では首肩の凝りの緩和、ストレス対策があらゆる治療の基本になります。

全員に当院の鍼灸手技を体験していただき、終了しました。

次回は5月10日の日曜午後に開催します。