原因不明(女性)不妊を考える

7月10日(日)は、午前中は日曜診療があります。

少し早めに切り上げて、午後からはリモート登壇で香川県鍼灸師会様の講習会の講師を務めます。

やっと、講義に使うスライドを作り上げました。

作ったスライドは90枚。
これも話さないとダメでしょ、これもこれも。。。
90枚になったわけですが。

枚数を少なくするのは、至難の業です。

今回は3時間の講義時間で、スライドでお話しするのは2時間。
残り1時間はビデオ撮りしておいたファイルを使っての実技披露です。

久しぶりにスライドを作りましたが、新しい気づきもたくさんありました。

やはりというか、原因不明不妊について思うのは、軽度の子宮内膜症が遠因になっているのではないか。

そう思います。

下のスライドは講義に使うものですが、ハンズ・エバーズというヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の会長も務めた学者さんの研究で、女性不妊患者にこれだけの子宮内膜症罹患の頻度があります、というデータです。

 

あと山王病院院長を務めた、東京大学産婦人科元教授の、堤治先生のデータ(生殖医療のすべて 丸善 P122)

初潮から20年といえば30代も半ばで、不妊で鍼灸院に良く来院する年代ですが、出産回数が0回だと75%近くが子宮内膜症になるだろうというものです。

もっとも子宮内膜症の患者さんを調べたデータで、すべての女性がそうなるわけではありません。

子宮内膜症は鍼灸で根治できるものではありませんが、その痛みなどの苦痛に対する対応は不妊治療に通じるものがあります。