9月5日(土)、6日(日)の二日間は、治療室を息子に任せて第49回となる東北鍼灸学会仙台大会に参加してきました。
鍼灸師にとって、学会参加や研修会は寿司屋の仕入れと同じです。
常に新鮮な知識、技術を仕入れませんと、良い治療は提供できません。
毎年開催し49回続いている地方の学会とは、本当に大したものです。先人に感謝いたします。
一般口演発表で、福島県代表はいわき市のしゅう鍼灸院・柏原修一先生でした。私は座長をやらせていただきました。
紺色一色の地味なスライドから、最近はちょっぴりカラフルになり、時代も変わったな~と実感いたしました。
実技供覧では、同じく福島県から、郡山市・はり灸 接骨 快生堂の鈴木暢弘先生から『障がい者の鍼灸治療』として、先天性疾患を持つ障がい者の方の腰痛治療について披露されました。
鈴木先生の実技供覧でも座長をさせていただきました。
一日目のプログラムを終え、懇親会へ。懇親会の写真はありませんが、続いて福島県からの参加の皆様で二次会へ!
海の幸を堪能してきました!
この日はこれで終了しました。
大会二日目は、特別講演で小児鍼のお話でした。
講師は大師流小児鍼の谷岡賢徳先生でした。
昨日から参加されていた福島県鍼灸師会会長の中沢良平先生(一寸法師ハリ治療院)は、郡山の福島医療専門学校での教育編成委員会の会議があり、朝からお帰りになられました。お忙しいです(;^ω^)
いかに子供を泣かせないで効果的な治療を行うか、また子供へのきわめて軽い刺激を、大人への治療に用いる考え方などをお話しいただきました。
この後は学会総会で、これにて49回大会も終了となります。
この後は公益社団法人宮城県鍼灸師会創立65周年記念講演と祝賀会に参加してきました。
記念講演は脳科学者の茂木健一郎先生でした。
生活のスタイルやものの考え方、子供ではほめ方によって脳内にセロトニンを増やすことができる、とのことです。
セロトニンは体内に必要な生理活性物質で、『幸せホルモン』とも言われています。脳の活発さや前向きな思想などに関与しています。鍼灸の効果の一つに、セロトニンの分泌増加があるともいわれています。
テレビにもよく出演する脳科学者というだけあって、会場は超満員でした。
その後、夕方まで時間をつぶし、宮城県鍼灸師会創立65周年記念祝賀会。スペイン料理をいただきながら、お隣の席の宮城県鍼灸師会の樋口先生にいろいろなお話を伺ってきました。
帰りはワインで酔いながらも新幹線で本を久しぶりに読みました。
二冊とも福島県鍼灸師会会長の中沢先生のおすすめの本。
葛西龍樹先生の『医療大転換』と、堤未果さんの『沈みゆく大国 アメリカ』。
しか~し、ワインで酔っ払って寝てしまったのでした!