性交回数と着床(着床に必須なサイトカインの話)

先日書いた『禁欲日数と精液所見』
http://sanpei89.rakusaba.jp/?p=1157 に、下記の通り追補します。

以前書いていたブログ
http://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgi?no=899 に、下記の着床のことを書いていました。

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着床とは、黄体因子、子宮内膜因子、胚因子がいずれもが譲れない因子となり、それぞれが時間的に複雑に関係し合っています。

ハッチングした胚は子宮内膜上皮に乗って接着が起こります。その際にトロフィニンとインテグリンという物質が接着剤の役割をすると言うことです。

インテグリンがよりよい働きをするためには、炎症反応などによって出現するケモカインの働きが必要とのことです。
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※上記は、産科と婦人科2003年10号(1)1295 診断と治療社  ISSN 0386-9792『着床のメカニズム』

膣内に射精された精漿中のケモカインやサイトカインが子宮内に炎症を起こし、着床準備状態を形成し』とここに書かれています。

頻繁に射精すると、精子の質も良くなる、また子宮内に頻繁に精子が侵入することにより、着床しやすい子宮内膜の状態が得られます。

もう一つありまして、禁欲日数が長くなると、精子の持っているDNAの断片化率が高くなる、というものです。

ごく初期の(化学)流産を繰り返したり、採卵し授精させても分割がストップしたりするのは、ここに一因があるかもしれません。