体外受精を何度か行ってもなかなか良い結果が出ない方が当院にはよく来院されます。
その方たちは、卵子の老化に対する改善を希望されているわけですが、今年になって40代で体外受精での妊娠反応陽性で、しかも新鮮初期胚移植でも判定日に4ケタの高hCG値となり、双胎(双子)妊娠となったかたがいらっしゃいました。
高齢ゆえ2個の胚を移植し、どちらかの胚が着床し育ってくれれば良いという判断でしょう。またやはり高齢ゆえ、受精後の胚の分割培養は体内に委ねた方がより自然で育ちも良いとドクターは考えたのでしょう。これは当然のことでしょう。
移植した胚のほか、残り1個はそのまま培養を続けたのですが、とても良い胚盤胞に育って凍結できました。
双子の方は、判定日の翌週には胎児心拍も確認できました。
通常は翌週は胎嚢確認できればいいくらいですから、本当に生命力の強い卵だったようです。
高齢での双胎妊娠は、出産までなかなか気が休まることはありませんが、ぜひ元気な双子ちゃんを出産していただきたいと願っています。