もう30年以上も前のこと。
東京の四谷にある鍼灸学校に通っていて、その時に医学史だったか病理学の授業で、福島県浅川町出身の病理学者・吉田冨三博士の業績について講義があったことがあります。
野口英世の話は有名ですが、吉田富三博士の話題はそれほど出てきませんし、浅川町という白河の隣町からのご出身だったこともあり近くだと余計に無関心でした。
このたび東京大学の講義室に立ち入り、初めて?吉田富三博士にお会いできました。
上は、東京大学医学部2号館に掲げてあるものです。
あとで調べると医学部長までされたのですね。
この絵をFacebookに投稿すると、お世話になっている滋賀県栗東市のちばレディースクリニックの千葉隆史先生から、『もしや小磯良平の絵ですか?』というコメントをいただきました。
気になっていたので、浅川町の吉田富三記念館に行き、いろいろ調べてみると、やはり兵庫県出身の日本の美術史上でも著名な、小磯良平画伯による、吉田富三博士の東大退官記念のときの肖像画だったようでした。
身近なところにある記念館で、医療者にとってはとても貴重なところです。
吉田富三記念館 http://www.tomizo.or.jp/