激動の12月でした。
12月は2回講師を務めました。
順序が逆ですが、12月26日の福島県鍼灸師会冬季学術講習会の内容を。
講演第1部は、
多嚢胞性卵巣を西洋医学的、基礎医学的に解説していただくということで、
福島県立医科大学 総合周産期母子医療センター母体胎児部門 講師 山口明子先生
多嚢性卵巣症候群(PCOS)は、特に若い年代での月経不順・排卵障害で非常に多い病態です。
海外で多い男性化は日本ではあまり多くなく、高アンドロゲン状態よりもインスリン抵抗性の体質による未熟卵胞の多数存在による排卵障害が多く、よって海外と日本では診断基準が変わります。
この病態の詳しい解説と、治療の進め方について、参加者の皆さんは理解を深めたと思います。
山口先生の講義は非常にわかりやすいと評判が高いです。
常々、PCOSの方は妊娠しても流産される方が多いことに疑問を持っていましたが、そのことにも理由があり、解説していただきました。
講演2部は三瓶が講師を務めました。
講義中の写真がないので、スライドトップの画像を。
いっそ、期間限定でアーカイブ配信の公開をしてみるかと(;^ω^)
三瓶はこんな風に講義してますhttps://youtu.be/a6zRJkDPyMU
東洋医学的には、1)瘀血、2)痰湿のタイプが多く、その鑑別と治療の進め方を解説し、実技を動画で紹介しました。
常々、PCOSの方は正常に排卵できるようになっても妊娠率が低く、また山口先生のお話に合ったように流産率も高い現実があります。
講義では、n値が低いのでお話しませんでしたが、講義でお話しした治療法を続けると、妊娠する方も増えた印象がありますし、流産される方も減ったように思います。
まだまだn数を増やして研究していきたいと思います。
講演3部は、秋に行った療養費のビギナー講習会の上のアドバンス講習会でした。
東京都鍼灸師会副会長 日本鍼灸師会健保委員会委員長の小林潤一郎先生に講義をお願いしました。
小林先生の講義は、複雑な療養費の仕組みを理路整然としてわかりやすくお話しくださいます。
エキスパートは違うなぁ、といつも感心します。
小林先生には、まだまだ今後も講座をお願いしたいと思います。