7月30日日曜日は、早朝7時からの診療を行い、朝8時の患者さんで店仕舞い。
その後、私は東京での不妊治療のセミナーを受講しに行きます。
講師は、鍼灸たくみ堂https://www.takumidou.com/の河村先生。
日本の不妊治療の先駆者です。
8月27日には私も株式会社カナケンさんのセミナー講師を依頼されていますが、いろいろな先生の治療を学ぶことは大切です。
一方、当院の若手・和樹先生ですが、長野市で男性不妊のセミナー講師を依頼されています。
下のグラフは、ある患者さんの精液所見の推移です。
複数例でのスタディではないので、チャンピョン症例っていう感じですが、男性不妊の鍼灸の場合、十分な回数や頻度で十分な期間治療すると、たいていの方はグラフのように改善します。
全体の精液量は、割合早い時期から改善します。
精子の製造には70数日かかると言われていますが、それ以前に倍増することがあります。これは、精液のほとんどの成分である液体部分(精漿)が、睾丸ではなく前立腺や副睾丸、精嚢腺で作られていることに関係します。
すなわち、前立腺などには早期から効果が表れるのでしょう。
1ミリリットル中の精子の数は、治療開始後127日目が突出して1億6500万ありますが、その前は5750万。精子の数は変動が大きく、特別調子が良かった、ということでしょう。
精子の運動率は99日目以降からグンと上がっています。
精子の数がたくさんあっても、運動精子が多くないとダメです。
なので、1ミリリットル中の運動精子の数を算出し、、、
そこへ増量した精液全体量を掛けると、1回の射精あたりの運動精子の数が算出できます。
自然妊娠などはまさに、精液全体での運動精子数がものを言います。
鍼灸治療前は、3,060万。治療開始77日後で4,200万。
つまり、1回の射精で3,000万~4,200万です。
鍼灸治療開始後、治療の効果が表れてきて、99日後では1億3,900万。
突出してよかったときは全体で5億7千800万。その後の計測では2億8千万~2億100万。
つまり鍼灸治療前は1回の射精で3,000万くらいだったのが、2億~6億くらいまで改善したということになります。
これが表すことは、体外受精を行っていた方が人工授精へ。人工授精を行っていた方が自然妊娠へ。ステップダウン妊娠が視野に入る、ということです。