体外受精 鍼灸により採卵数が増えたり、胚盤胞が増えたりする科学的根拠

9月の診療案内
https://sanpei89in.com/blog/?p=4594

9月15日(日)、16日(月・振替休日)は午前中診療します。
9月22日(日)、23日(祝)は休診となります。
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特に体外受精を受けている患者さんで、採卵数が少ないので多くしたいとか、卵子のグレード・質を向上させたい、と言って来院される方がおられます。

もちろん患者さんの年齢や体質にもよりますが、多くの患者さんで一定期間しっかり鍼灸治療を行うと、採卵できる数が増えたり受精率が向上したり凍結時のグレードが改善します。

卵巣の中で卵が育っていくとき、より良い1個の卵だけを排卵させるため、最初にたくさんの卵が育ち始めます。

年齢にもよりますが数千個~数百個が一斉に育ち、そのうちの一番優れた1個だけが残り、ほかはすべてアポトーシス(細胞死)を迎えて閉鎖していきます。

インドネシア大学Ayu Cintani Kusumaらの研究。
(Mary Ann Liebert 2019)

鍼灸(電気鍼)を行うと受精率が+68%高まります。

また鍼灸を行うと、卵細胞がアポトーシスを促進するBaxタンパク質が大きく減り、1/8になり、卵の成長促進因子であるBCL-2タンパク質が1.5倍に増えます。

こうした科学的根拠があり、鍼灸を行うと成長過程でアポトーシス(細胞死)により減る卵細胞が減り、結果的に採卵数が増えます。