「鍼灸の効果のある疾患」カテゴリーアーカイブ

冬は精液測定は慎重に

当院では、第1の得意治療として不妊治療を標榜しております。

女性が治療に来院するのが非常に多いですが、男性不妊も対応しています。

男性不妊は端的にいえば精液・精子の状態を改善することを目的にしています。

そのほかは性交障害やEDなどにも対応します。

女性不妊では複雑なホルモン測定など、血液検査が必須となりますが、男性の精液測定は射精された成績を顕微鏡で調べるだけですので、割合簡単に評価できます。

この日の測定は30代の方でした。
(患者様には許可をいただいて掲載しています)

測定してみると、精液濃度(数)や総運動率に問題なさそうですが、厳冬期に当院まで1時間かけて射精した精液を持ち込まれたため、全体の印象としては『運動率はあるが、直線運動がすくなく全体的に元気が少ない印象がある』という感じでした。

精液を持ち込んで検査する場合、冬季は精液の容器はやや温めた状態のほうが良いようです。

温度としては、37度を越えないくらいで良いでしょう。
容器をタオルなどで覆い、その上から使い捨てのカイロで温めると良いようです。

当院には精液を測定評価できる設備があり、常に客観的なデータを蓄積して男性不妊のみならず、不妊症に対する鍼灸治療を行っています。

鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その3 神経血流の改善の効果について

痛みの鎮痛効果、痛み止めだけではなく、筋肉の血流を改善して疲労や痛みを改善する鍼灸の効果について、その1 その2と書いていきました。

今回は、神経血流の改善の効果について鍼灸の働きを書いていきたいと思います。

・アドレナリンによる神経収縮 → 末梢の血流減少
末梢神経血管の血管収縮神経には、アドレナリン作動性の神経繊維が存在すると言われている。
この神経が活動すると、神経末端よりノルアドレナリンが放出され、血管平滑筋のα受容体に作用して血管を収縮させ、局所神経血流を減少させる。
逆にこの神経の活動が低下すると血管は緩んで拡張し、局所神経血流は増加する。

・血管拡張神経の活動 → 神経血管の拡張
血管拡張神経には遠心性のコリン作動性血管拡張神経と求心性の血管拡張神経があると考えられている。
求心性の血管拡張神経は、求心性神経の逆行性興奮によって起こるもので、軸索反射機転によるものと考えられている。
すなわち、逆行性興奮により求心性の神経末端からカルシトニン遺伝関連ペプチド(CGRP)が分泌され、それが末梢神経血管のCGRP受容体に作用して血管を拡張させる。
※鍼灸刺激により軸索反射を介し、CGRPの分泌が起こり、神経血管の拡張→神経血管の血流改善が起こる。

 

特にしびれや冷えなどの改善=末梢神経血管の神経性調節について

・アドレナリン作動性の血管収縮神経の末端からノルアドレナリン(N A)が分泌され、血管のα受容体に作用すると末梢神経血管は収縮して局所神経血流は減少する。

・一方、コリン作動性の血管拡張神経の末端からはアセチルコリン(ACh)が分泌され、ムスカリン受容体に作用すると末梢神経血管は拡張して局所神経血流は増加する。
※鍼灸刺激は、コリン作動性神経を活性化させ、アセチルコリンの分泌を増やす効果があります。

・求心性神経を逆行性に興奮させる軸索反射機転により神経末端からCGRPが分泌され、CGRP受容体に作用すると末梢神経血管は拡張して局所神経血流は増加する。
※鍼灸は刺入部位付近から支配領域の脊髄より軸索反射を起こし、CGRPの分泌を起こして血流を改善します。

もうちょっと知りたい方には、当院ホームページ内の下記ページをご覧ください。

↓

しびれなど、神経の血流改善に対しての鍼灸治療の効果の根拠 →

鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その2 末梢血流の改善(筋肉の血流改善)について

当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

前回は鍼灸の痛みに関しての効果の根拠を書きました。

痛みは、1)原因があっての痛みと、2)原因が解決しているけど痛みだけが残っている痛みに分けられます。

1)は、筋肉の疲労によって血行不良が起こり、筋の栄養・酸素不足によって起きているものや、打撲や損傷などが挙げられます。そのほか、内臓の異常によって起こる内臓痛や、内臓が悪くて腰や背中に痛みが出る関連痛があります。

また腰椎ヘルニアや神経痛なども含みます。

2)は、上記の原因があった頃に痛み出し、すでに原因は治っているにもかかわらず痛みだけが残っている『慢性痛』を言います。

先に書いた
鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その1 痛みについて

↑以上は、麻酔的効果に関してのもので、特に2)に有効ですが、『鍼を打つと血行が良くなる』という特性は、疲労や血行不良の筋肉を健康に改善させるため、原因を治す原因療法になります。

末梢血流改善について

鍼を打つと筋肉の血行が改善する効果には、下記の働きがあることが証明されています。

体性感覚刺激による、筋の血流改善効果
1)脳を介する全身性反射調節、
2)脊髄を介する脊髄性反射性調節、
3)軸索反射による局所性調節、高位中枢を介する調節などがある。

当院で多用する電気鍼による筋の血流改善効果
鍼通電(電気鍼)刺激の全身性筋血流の神経機序として、交感神経α受容体を介して腎臓を含めた内臓血流の増大や減少を起こすことにより、血圧の下降または上昇させて間接的に皮膚および筋血流を増減する。

CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)やサブスタンスPなどの科学物質産生による血管拡張
鍼灸刺激による(ツボなど)局所の血流増加は、(ツボなどの鍼灸刺激による)体性感覚神経刺激による軸索反射機転によるもので、CGRPを介して筋血流を増加させる。

鍼灸は単に痛み止めだけでは終わらず、筋の疲労回復や凝り改善を血流の改善から行っているのです。

 

もうちょっと知りたい方には、当院ホームページ内の下記ページをご覧ください。

↓

筋の血流改善に対しての鍼灸治療の効果の根拠 →

鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その1 痛みについて

鍼灸治療は様々な症状に対応できますが、鍼灸治療が効果を現す科学的な根拠について時々書いていきたいと思います。

鍼灸は長い歴史に基づく経験によって培われてきた医療ですが、『科学的ではない』などよく言われます。

実はそれは大きな間違いで、今現在までに判明している鍼灸の効果の根拠(エビデンス)は実に多くの分野で分かっています。

最近、時間があるときHPにこれら鍼灸のエビデンスについて少しづつ書いております。

第1回は、痛みに対する鍼灸のエビデンスを紹介します。

なお、今回から紹介するものはほとんどが『基礎研究』です。

ネズミやウサギを使って、痛みの軽減や神経の興奮、血流の変化があったとすると、その効果の検証のために、ある神経を切断したり血管を遮断したり、危険性のある薬剤や放射線を使用して効果が再現するか調べます。

こうした研究は生きた人間に出来る研究ではありませんが、非常に大切な研究です。

実際に人間に行う場合は『臨床研究』と呼びます。
これは同じ症状の群にある治療法を行い、一方の違う群に違う治療を行い効果の比較を行ったりします。

 

鍼灸の鎮痛効果については下記の通りです。


・鍼灸刺激はポリモーダル受容器をはじめとする各種感覚受容器を興奮させ、鎮痛効果をもたらす。

・鍼灸の鎮痛機序には、末梢の血流改善、脊髄後角でのゲートコントロール、上位中枢からの下降性抑制系が関与する。

・各種内因性オピオイドが末梢性・中枢性に関与する。

・広汎性侵害抑制調節(DNIC)の機序により、鍼灸刺激の即時的鎮痛現象を説明することができる。

痛みは、
感じる方の感受性が強いと同じ痛みでも強く感じる。
この感受性を低くする(閾値を上げる)ことについて、ポリモーダル受容器を興奮させる働きが鍼灸にはあります。

また脊髄レベルで痛みの信号の入力を抑制する『ゲートコントロール説』や、『鍼麻酔』の研究で知られるようになった内因性のオピオイド(体内にあるモルヒネ様物質)の分泌や、最近は広汎性侵害抑制調節(DNIC)と呼ばれる現象のかかわりが強く言われています。

広汎性侵害抑制調節(DNIC=diffuse noxious inhibitory controls=ディーニック)とは、疼痛部位と異なる身体部位に(鍼や灸などの)侵害刺激を入力することで疼痛部位の閾値が上昇する現象のことを言います。

痛みは炎症や疲労蓄積、冷えやストレスなどさまざまな原因があります。

今後解説する鍼灸のエビデンスについて、血行改善や脳循環改善なども書いていく予定ですが、こうした複合的な働きにより『鍼灸は単なる痛み止めではない』と言えます。

疲労が蓄積して起こる筋肉の凝りの痛みには、凝りの血行改善を。冷えにも血行改善を。脳内で痛みを感じる慢性痛には脳内の血行改善を行い、鍼灸は常に原因を治しながら痛みを減じていきます。

もうちょっと知りたい方には、当院ホームページ内の下記ページをご覧ください。

↓

痛みに対しての鍼灸治療の効果の根拠 →

 

 

不眠、睡眠障害、眠りの質改善に

鍼灸はいろんな病気や症状に対応できますが、こんな症状にも良い効果があります。

夜中に何度も目が覚める、
トイレで何度も起きる場合がある
そのたびに、なかなか眠れなくなる、
そもそも、寝つきが悪い、
睡眠導入剤を服用して寝ている、
それでも夜中に目が覚める
翌朝は、非常に体調が悪い
なるべく、睡眠導入剤などやめたいと思っている、
睡眠に関する不調は、当院の患者さんでも大変多いです。やはり中年期以上になってくると、訴える方が多くなります。

眠れなくなる不安、夜を迎える不安。

当院では首肩こりを改善し、また脈状などから気血の巡りを改善するツボに鍼や灸を行い、週に1回程度、重症の方は当初週に2回程度を続けていると、一カ月くらいで大変良く眠れるようになります。

当院では伝統的な鍼灸のほか、低出力レーザーを使用して体にたまっていくストレスを緩和させる治療も同時に行います。

毎日少しずつたまっていく睡眠負債。鍼灸で解消してみませんか(^^)/

睡眠に関するお問い合わせも受け付けております。
三瓶鍼療院 http://www.sanpei89in.com/
電話0248-27-1846鍼灸はいろんな病気や症状に対応できますが、こんな症状にも良い効果があります。

  • 夜中に何度も目が覚める、
  • トイレで何度も起きる場合がある
  • そのたびに、なかなか眠れなくなる、
  • そもそも、寝つきが悪い、
  • 睡眠導入剤を服用して寝ている、
  • それでも夜中に目が覚める
  • 翌朝は、非常に体調が悪い
  • なるべく、睡眠導入剤などやめたいと思っている、

睡眠に関する不調は、当院の患者さんでも大変多いです。やはり中年期以上になってくると、訴える方が多くなります。

眠れなくなる不安、夜を迎える不安。

当院では首肩こりを改善し、また脈状などから気血の巡りを改善するツボに鍼や灸を行い、週に1回程度、重症の方は当初週に2回程度を続けていると、一カ月くらいで大変良く眠れるようになります。

当院では伝統的な鍼灸のほか、低出力レーザーを使用して体にたまっていくストレスを緩和させる治療も同時に行います。

毎日少しずつたまっていく睡眠負債。鍼灸で解消してみませんか(^^)/

睡眠に関するお問い合わせも受け付けております。
三瓶鍼療院 http://www.sanpei89in.com/
電話0248-27-1846

JISRAM東京研修 その1

先日、山形へ行った次の日の9月18日は、東京での研修でした。

この日はライフワークである不妊や生殖医療についてなので、非常に楽しみにしていました。

会場は、渋谷のヒカリエ。
11階の展望台から見る、富士山。

第一講座は、不妊症とは一見関係ないと思われる、リウマチの話で、大阪の中島先生の講義でした。

一昔前は、進行性で骨変形が不可避であったリウマチでしたが、近年、MTX(抗がん剤・メトトレキサート)、生物学的製剤などの出現により、しっかりした医療を受けていれば、生活の質を高く保っていられる例が多い、という事でした。

ただし、こうした高価な薬が効くにも、もともとの体の状態も良くしておくことが必要であり、鍼灸は『薬が効く状態にすることができる』という事でした。

これは体外受精などでの排卵誘発にも言えることだと思います。
高価な注射などで排卵誘発するにも、体の基礎的な状態を良い状態にしてくことで、質の良い卵が採卵できる、という事だと思いました。

お灸の局所効果 ケロイド跡や美容にも

以前、もう5年、、、8年位前になるか、転倒してお尻を強打して内出血を起こした常連さんの治療を行った際に、許可を得て撮影させていただいた写真です。

内出血を起こした場所の血行改善を目的に、鍼を打った後に小さな灸を行った次の日の写真です。

赤矢印が灸を行った場所で、小さな灸の跡がお分かりだと思います。

灸のまわりに皮下出血が吸収されて、まるく色が抜けているのが分かりますね。

局所に行った灸は、このような血行改善の効果があります。
もちろん免疫などの調整で全身にも効果があります。

下は、胸元にケロイドができてしまい、かゆいのでお灸を、と希望された患者さんの写真です。これも許可を得て撮影し、ネットでの使用も許可を頂きました。

ケロイドの中央付近に灸を行っていましたが、やはりケロイドが薄くなるという効果がありました。

帝王切開などで出来てしまったケロイドにも効果があるでしょう。

当院の患者さんで、もしかゆいケロイドがある場合には、ぜひご相談ください。

灸はこのような美容治療的な効果もあるようです。

謎の下肢痛

かれこれ7回ほど治療に来院されている高齢のご婦人。

右の股関節付近と右の下腿外側の痛みが主訴でした。

数年前に腰部脊柱管狭窄症の手術を行い、それまでの腰痛から解放されたとのこと。

2年前から今回の症状が現れたそうな。その時も来院し、3回か4回の治療で緩解されました。

右の股関節を動かすと、左に比べるとかなりの制限がありました。腰の手術の後にこの様な症状が出る方は時々います。

原因はよく分からず、もともと股関節に問題があったのか、高齢ゆえの運動不足のせいなのか。

近々、遠くに家族ぐるみで転居されると言い、いつになったら治るのかと焦っていましたが(^_^;)

めでたく治る見込みが見えて来て、症状もだいぶ改善したようでした。

転居さきの周りには、よく知っている先生がたくさんいますから、一番腕が良くて優しい先生を紹介したいと思います。

ますますよくなって下さいね!

当院では、腰痛や坐骨神経痛の治療も得意です。ぜひご相談ください。

白河市 三瓶鍼療院 電話0248-27-1846