「不妊症・子宝治療」カテゴリーアーカイブ

青森講演の旅

縁あって8月31日に青森県鍼灸マッサージ師会の研修会(弘前市)で講義をさせていただきました。

青森県はバイクで年に数回は毎年行くところで、風光明媚で食べ物もおいしいし、とても好きなところです。

遊びではないので、今回は新幹線で。前日より弘前入りとなりました。
八戸より北に電車で行くのは初めてで、電車の旅も満喫してきました。

青森新幹線はやぶさの車内掲示板

電車の旅、とはいえ、盛岡より先はトンネルばかり。

車内誌のトランヴェールの特集は、明治の開国そうそうに日本国内を歩いたイギリスの女性紀行家イザベラ・バードの特集でした。

福島県内では、大内宿付近から西会津あたりまで歩かれた模様が『日本奥地紀行(Unbeaten Traks in Japan)』に書かれています。

読みふけっていたらあっという間に新青森へ。

新青森から弘前までは特急つがる10号

新青森駅からは特急つがる10号で弘前へ。

特急つがるの車内 とってもきれい(^^)

特急なんですが、、、、スピードは徐行みたいなゆっくりした速度のつがるです。

もう日没後で暗いので車窓からは何も見えず。
明るかったら津軽の街並みや岩木山が見えたんではないかと。

弘前についてからは、 笹川会長、藤田先生、石井先生ご夫妻に歓迎会を開いていただきました。

朝の弘前駅前 ホテルからの眺め

一夜明けた弘前の駅前。
想像していたより大きな街ですし、とても清潔できれいな街並みです。

まず講義が2時間15分 長~いです

講義が始まりました。

座学が2時間15分! 用意スライドは予備を含めて130枚でしたが、実際にはゆっくり解説しながらお話しできたので、100枚ちょっとというところでした。

月経回数が多くなれば多くなるほど罹患しやすい子宮内膜症の発症率 妊娠回数が少ないほど、また初潮からの期間が長いほど罹患しやすくなります。(堤治著:生殖医療のすべて より)

原因のはっきりした不妊症はたいへん少なく、そんな中でもやはり、妊娠せずに経験する月経の回数の多さが原因となってくる子宮内膜症体質が多いように感じます。

また男性の女性化と言いますか、性交渉の回数の少なさ、性欲の少なさも非常に大きな根本的な原因と思います。

午後は実技の講義 これまた2時間15分 人生初の5時間弱の講義でした(;^ω^)

午後は当院で行っている治療法の披露です。

露出が多くなるので女性モデルを使うには気の毒すぎで、男性にモデルになっていただきました。

聴講されたみな様へ、縁起物の『原坊(はらぼう)の朝顔の種』をお配りしました。

受講されたみなさんに、当院で患者様にお配りしている『原坊の朝顔』の種を差し上げました。40人分用意しましたが、すべて配り切りました。

当院に初めてこの種を下さった方も、もう二人目を身ごもって11週を越えました。幸福の種として、今後もあちこちで配布いたします。

帰りは青森県鍼灸師会の三戸先生の車で、橋本先生、竹田先生とともに新青森駅へ

帰りは弘前から新青森まで、青森県鍼灸師会の三戸先生が車で送ってくださいました。同乗の橋本先生、竹田先生ともども楽しいひと時でした。

車窓からは岩木山がその雄大な姿を見せてくれました。

新青森駅から、また青森新幹線で。

帰りは新青森からまた新幹線を乗り継ぎます。
まだ開業して間もない駅はきれいでした。

仙台駅で1個だけ売れ残っていたハイテク・牛タン弁当を購入

仙台駅で乗り換えの際に、一個だけ売れ残っていた牛タン弁当をゲット。これが消石灰の化学反応で暖かくなるというハイテク弁当なんです(^^)

新白河に向かう新幹線の車内で、シートのはるか向こうで湯気が上がります。おなじもの食べているんだなぁ、、と!へんな感動を覚えました。

 

2014不妊鍼灸ネットワーク研修会 in 名古屋

(ブログの旧記事はhttp://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgiにあります)

6月に名古屋の明生鍼灸院で不妊鍼灸ネットワークの研修会を開催し、参加してきました。

私は、来年5月に郡山で開催される第64回全日本鍼灸学会の実行委員でもあり事務局長でもあるので、大会の企画について多くの先生のご意見を賜るべく、前泊での参加となりました。

前夜は不妊鍼灸ネットワーク唯一の北東北の会員で、岩手県盛岡市でラプレ鍼灸院を開業される石川良子先生の誕生日で、サプライズお誕生会となりました。

石川先生は大変に研究熱心で誠実な先生です。

不妊鍼灸ネットワークを設立される前にも、遠く岩手から私の不妊治療の講義を何度も受けに来てくれていました。

そのような研究熱心さから、不妊鍼灸ネットワークへお誘いし、入会していただきました。

また難しい症例などでは私のアドバイスを素直に聞いてくれて、難しい不妊症ばかり扱いながらも、何組ものカップルに子を授かるお手伝いをされました。

しかもこの春に、ご長男が医学部に合格されたんだとか。

親子で同じ道を歩まれることは、素晴らしいですね。

翌日は朝から夕方まで、びっしりと研修三昧。

研修の内容は、不妊鍼灸ネットワークの研修報告で私が書かせていただきました。ぜひご一読ください。

リンク → 不妊鍼灸ネットワーク 研修報告(名古屋)

講演1は、中村会長の不妊鍼灸ネットワークの設立の意義と、患者優先の治療院のあり方、について。

講演2は、私から、不妊要因からみた子宮内膜症を、文献的考察したものを話させていただきました。

お話の内容については、次のブログで書かせていただきます。

講演2は、アキュラ鍼灸院の徐 大兼院長から、患者さんの満足度を高める治療院のあり方、について。

昼食をはさみ、午後からは明生鍼灸院での治療内容のお話になります。

講演4は、明生鍼灸院副院長の木津先生。

明生鍼灸院での不妊症の研究は国内では文句なくトップであり、毎年の全日本鍼灸学会での発表はおなじみです。

難治性不妊で、特に体外受精などのARTで採卵の成績が良くない、採卵し授精させても卵子のグレードが良くない、などといった症例に有効な陰部神経刺鍼法の解説や効果などを客観的なデータをもってお話しいただきました。

データが揃っていて、刺鍼法をマスターすれば誰でも追試できるこの方法を実技での研修でも取り入れています。

当院でもひとつ前のブログの記事で書いた44歳で出産された方について、採卵前はずっとこの手法で治療を行っていました。

不妊鍼灸ネットワークの会員であれば、この方法はだれでも行うことができます。

また妊娠初期の鍼灸治療は安全か、というテーマでも時間を割いてお話しいただきました。

結論は、妊娠初期の鍼灸治療は全く安全で、それによって流産率が上がることはない、というものでした。

講演5は、明生鍼灸院院長の鈴木裕明先生。

不妊患者さんの持つストレスについてお話しくださいました。

エジンバラ産後うつ病質問標(EPDS)を用いたストレスの分析と治療後の妊娠のしやすさについてお話しいただきました。

この後の実技では・・・・

腹診の取り方と、本治法処置後の変化について講義を受けましたが・・・まさに神業です。

治る、のではなく治す、という、信念のこもった鍼に感じ入りました。

最後に記念撮影。

参加者は、以下の通りです。

北海道    ナチュラリー針灸院 浜口健介
岩手県    ラプレ鍼灸院 石川良子
宮城県    潮見治療院 阿部千代人
宮城県    キュアーズ長町 小松範明
山形県    麗明堂鍼灸院 五十嵐純知
福島県    三瓶鍼療院 三瓶真一(本会副会長)
福島県    はりきゅうはしもと 橋本修一
栃木県    きむら鍼灸 木村雅洋
群馬県    秋森指圧鍼灸院 秋森徹二
東京都    アキュラ鍼灸院 徐大兼(本会事務局長)
東京都    翠明館治療室 神薗克也
神奈川県    せりえ鍼灸室 小井土善彦
神奈川県    大和鍼灸院 徐 大恆
長野県    くま鍼灸院 熊谷賢一
愛知県    明生鍼灸院(本院) 鈴木裕明(本会名誉会員)
愛知県    明生鍼灸院(金山分院) 木津正義
愛知県    いずみ鍼灸院 西 いずみ
愛知県    なかば鍼灸院 櫻井 央
京都府    なかむら第二針療所 中村一徳(本会会長)
滋賀県    草津栗東鍼灸院 露木 藍
大阪府    ガイア針灸室 堀口正剛
大阪府    鍼灸香里治療院 西村和重
兵庫県    鍼灸さくら治療院 寺澤智栄子
兵庫県    桃の花針灸院 駒井知佳子
山口県    純はり・きゅう院 篠田純子
福岡県    田中はり灸療院 遠藤彰宏
鹿児島県   柿内鍼灸療院 柿内孝弘

 

44歳ご出産のご報告

(ブログの旧記事はhttp://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgiにあります)

6月13日金曜日。

13日の金曜日、、ですが、本日うれしい電話がありました。

しかも朝いちばんの電話で、44歳女性の方より無事ご長男を出産しました!とのこと。

ここに書くくらいですので、もちろん1人目のご出産でした。

通院期間は1年4ヶ月でした。

通院中のみなさまも、ぜひ頑張りましょう!

もちろん私も頑張っていろいろ勉強・研究いたします(^^)