約2年にわたって準備してきた、全日本鍼灸学会ふくしま大会が5月22日(金)~24日(日)の三日間の会期で開催されました。
全国から、また海外からの参加者も含め、3日間での参加者はのべ約6,000名。
当院はこの学会の大会事務局として、この2年間は準備のため休診や診療時間短縮などで、患者様には多大なご迷惑をおかけしたことと思います。
しかし鍼灸業界では国内最高の学会で、もちろん世界的にも注目されている学会の準備に携われたということは、大変名誉なことです。また準備の段階から高名な先生方と交流を深め、当院での治療にも何らかの形で多数の良い影響を受けることができたと確信しております。当院の患者様にも大変有益な2年であったとご理解ください。
数回にわたって、この学会の模様を紹介いたします。
学会のテーマは『鍼灸の復興』と『福島の復興』をかけたものでした。
日頃から不妊治療を生涯のライフワークとして行なっていますから、準備に関わる身としては大会のシンポジウムに不妊症を取り入れるように働きかけ、いろいろ乗り越える壁もありましたが、シンポジウム2『不妊症と鍼灸治療』を企画し、開催できることとなりました。
不妊症については国内の鍼灸院で広く扱われています。
その効果についても、一定のものが知られていますが、学術的なエビデンス(科学的な根拠)となるもので日本から世界へ発信できるものは残念ながら一つもありません。
このような状況に鑑み、国内最高の舞台で鍼灸による不妊治療について論じる場を作りました。
もちろんこの学会では、このシンポジウムのほかに様々な多数の講演やシンポジウム、パネルディスカッション、実技セッション、パネル発表、一般口演などの催事がありますが、企画に携わり、開催まで育てたものとして、特にこのシンポジウムを紹介いたします。
・・・続く