11月12日 全日本鍼灸学会東北支部第39回学術集会の抄録

10月の日曜と祝日診療は、1日、8日、9日、15日、29日です。

日曜診療は原則前日までに予約が必要で、急患の場合でも朝9時までにご連絡ください。(予約分の診療が終わった段階で終了します)

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11月12日には、仙台国際センターで39回目となる全日本鍼灸学会東北支部の学術集会が開催されます。

テーマ:学生、初学者のための基礎的知識と鍼灸治療

https://tohoku.jsam.jp/schedule.html

鍼灸ビギナーの皆様への内容となりますが、不妊症への鍼灸治療ということで1時間、三瓶が講演させていただきます。

ブログのネタも尽きかけてきたので、抄録を掲載してみたいと思います。

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不妊症は、いまや全国の鍼灸院で普通に取り扱われている。

その鍼灸治療のための医学教養の学習・鍼灸技術の習熟についてのセミナーも、地方鍼灸師会などの団体主催、またセイリンなどに代表される企業での商用主催など多彩に行われている。

本学会でも支部学術活動から年に1回の学術大会でも参加者が多く見込める目玉セッションとして開催されている。

しかし、不妊症の一般発表は毎回数多くあっても、エビデンスに乏しいという理由から、第64回学術大会ふくしま大会(2015年郡山市開催)まで、長らく特別講演や教育講演、シンポジウム、パネルディスカッションなどの特別演題に不妊症はテーマにならなかった歴史がある。

これはそれまでPubMedなどで世界的に検索しても不妊症に鍼灸が効果的であるという良質な論文があまりなかったからである。当時広く日本国内で不妊に鍼灸治療が行われていた背景もあり、第64回学術大会ふくしま大会では、『シンポジウムなら』という条件で特別演題として企画された。

私が所属していた不妊鍼灸ネットワークやJISRAMでは、エビデンスのある手技を会員相互で検証しながら共有をしてきた。

その中でも、良好胚を獲得するための陰部神経刺鍼法の変法のパルス通電や、下腿の三陰交~陰陵泉・地機へのパルス通電などは基本的な代表手技となっている。

またJISRAMでの研究分科会では男性不妊を特に研究する『おたまじゃくしの会』を結成しその研究成果を仲間たちが日本不妊カウンセラー学会で発表してきた。

後年、すでに日本生殖学会やアンドロロジー学会などで男性不妊などを発表し、全日本鍼灸学会では高木賞を受賞した若き研究者である伊佐治景悠氏に様々なヒントをいただき、男性不妊の効果的な治療も行えるようになった。

本講ではJSRAMでの基本手技である良好胚獲得を目指す刺鍼通電法と、男性不妊の治療法を披露する。

また来年5月開催の第73回学術大会宮城大会では、64回学術大会からまた一歩深めて『難治性不妊』に関するセッションを多数企画した。

この一連の不妊関連セッションを紹介し、多職種との連携を深めながら今後日本から世界へ発出されるエビデンスの可能性を紹介する。

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要約すると・・・抄録を要約するってのも変ですが(;^ω^)

昔は、不妊治療での鍼灸なんてエビデンスもなくて学会からは相手にされていなかった。

しかし全日本鍼灸学会の64回大会(郡山開催)で、やっと学会の特別演題に入ることができた。

卵子の質の改善、男性不妊への鍼灸対応などもだんだんエビデンスが出てきて、いよいよこれから医療と協働で効果を上げていく時代が来た、っていう感じでしょうか。

もう一人の講師は、帝京平成大学 ヒューマンケア学部 鍼灸学科
の教授 今井賢治 先生ですので、恥かかないよう頑張らないと。

抄録を提出したので、今度はスライド作らないと。それも11月の2つ分作らないとです。