当院の今年の学術活動は

今年は、下記のような状況で学会や研修会に参加いたします。

1月15日(日) 全日本鍼灸学会東北支部郡山B講座
コロナ後遺症を見据えた、嗅覚・味覚障害の鍼灸治療になります。

コロナ感染拡大で講師の先生が福島まで来れない場合は、なんと三瓶が大阪の森之宮医療大学へ機材を持っていき、郡山までネット中継することになっています(;^ω^)

4月23日(日) 福島県鍼灸師会春季学術講習会
コロナ後遺症に対する鍼灸治療で、会津医療センター鈴木雅雄教授の講義があります。

6月9日(金)~11日(日) 第72回全日本鍼灸学会神戸大会
その翌年の2024年の学会73回大会は仙台で、三瓶が実行委員長です。

6月未定 全日本鍼灸学会 盛岡A講座

7月未定 福島県鍼灸師会夏季学術講習会

9月未定 東北鍼灸学会盛岡大会

11月未定 全日本鍼灸学会東北支部学術集会(仙台)

12月未定 第18回日本鍼灸師会全国大会

12月17日(日) 福島県鍼灸師会冬季学術講習会
筑波技術大学 鮎沢教授 茨木県立医療大学 石山助教を招聘しての、脳神経外科・頭痛の特集を予定しています。

だいたいこんな一年間の研修予定です。

そのほか、個人的に勉強したい講習会などをネットで学習となります。昨年は不妊を中心に5回くらい参加しています。

そのほか、スポーツボランティアが2回、鍼灸体験教室(郡山保健所)が1回あります。なかなか忙しいです。

あと、当院主催の開業塾を年間で4回ほど。

自分が講師を務める学会や講習会ですが、1件だけ打診がありました。看護系の学会ですが、もしかしたら講師で登壇するかもしれません。でも九州だからなぁ、、遠いなぁ。

明けましておめでとうございます

昨年は多くの患者様にご来院いただきまして、ありがとうございました。

本年は、明日1月4日(水)から診療を始めます。午後4時までの受付となりますので、ご来院の方はご注意下さい。

昨年末はギリギリまで研修があり、終わって毎月の帳簿データ入力、所得税の年末調整、あと毎年年明けから書いていた年賀状。これを全て期限まで仕上げました。

恒例の手打ち蕎麦。年越し蕎麦を打ち。

お節料理に入る焼豚を焼き。

年明け、元旦は、かこい食堂さんの朝ラーを。

ごまラーメンです!

実は大晦日の午後にも、かこい食堂さんでラーメンを食べてますが。

双葉寿司さんから寿司を取り、和歌山の蒲鉾で豪華な年明けを迎えました。

今年もよろしくお願い申し上げます。

令和5年 1月の診療案内

<休診>
1月1日(日)、2日(月)、3日(火)、15日(日)

<日曜・休日診療について>
1月8日(日)、9日(月・振替休日)、22日(日)、29日(日)
いずれも正午まで診療します。

※予約は2週間前から受け付けます。
※日曜日は術者が1名のため新患の対応はできません。
また、日曜日は予約枠順に早い時間帯から予約を取らせていただきますのでご理解のほどお願い申し上げます。

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・月・火曜日(完全予約制)
朝8時30分~正午/午後2時~6時30分

・水・金曜日(完全予約制)

朝8時30分~正午/午後2時~7時00分

・木曜日(完全予約制)
朝8時30分~正午/午後は休診

・土曜日(完全予約制)
朝8時00分~正午/午後2時~4時00分

・日曜日・祝祭日(完全予約制)
朝8時00分~正午/午後は休診

 

2023年もよろしくお願い申し上げます。

2022年も残り4時間。

内孫2人入れて,当家は6人家族ですが、一人もコロナに罹らず2022年の暮れを迎える事ができました。

また、まあまあ仕事も順調。会長・代表理事を預かる福島県鍼灸師会の事業も順調でした。

29日は、早朝と言うか夜中から蕎麦を打ちました。

毎年、年越し蕎麦を打っていると、無心に打っているようで色々思い出します。

来年こそは、さらに今年に増して地域医療に貢献できる鍼灸師を目指したいと思います。

皆様の迎えられる新年が、輝くような良い年になるよう祈念いたします。

三瓶鍼療院 院長

一般社団法人 福島県鍼灸師会 代表理事・会長

三瓶真一

日曜は診療の傍ら研究を

コロナ禍になって、日曜日によくあった会議はリモートでしかも平日開催。

学会も研修もなくなり、やがてリモート開催に。

そんなわけで手持無沙汰な休日の日曜を半日診療したり、通常の診療日になかなかできない男性不妊のスクリーニングを行うことにして早2年。

朝早く犬の散歩を済ませ、マックか吉野家で朝食を。

朝食を食べ終えて店を出ると見事な朝焼けが・・・

この日は雪化粧になったのでした。

いや~寒い寒い。。。

朝8時から精液検体を持ち込んでいただき、1ミリリットル中の精子の数、運動する精子の数、運動の様子を観察します。

いろいろレンズを試しましたが、オリンパス製が一番良いようです。顕微鏡部門を売り飛ばしたそうですが、ちょっと寂しいですね。

だいたいが女性ばかりが治療に来ますが、もし夫のほうに男性不妊があって、知らずにのんきに奥さんだけに鍼灸を行っていたのでは手遅れになる時があります。

この日測定したご主人の精液は、実にエクセレント!

 

 

 

 朝からいいもの見せていただきました(笑)

 

 

 

 

数も多く、運動精子も多い。だけど寒さのせいか、動きがちょっと遅いかな。

念のため、亜鉛などのサプリを摂取することをすすめました。

精液を一滴(正確には10μℓ)載せるためにマイクロピベットを使い、マクラ―・カウンティング・チャンバーという、一種の計算盤に載せて精子を数えます。

この計算盤、メッチャ高価です。

それでも1個使用すると、使用後に洗浄~乾燥~消毒を行うので最低半日は使用できません。

そんなわけで当院では予備にもう1個購入してあります。

なお、室温が低い時期には計算盤や顕微鏡のレンズが曇ったりするので、検鏡の最低1時間前には治療室のエアコンを入れて室温を上げるようにします。

なかなか手間がかかるし、大変なんです。

この精液測定は、現在当院の患者さんのみ無料で行っています。

前日までの予約制で、私は朝7時に来ていますので当日キャンセルは不可です。さすがに当日に無断キャンセルした方は、次回から有料(6千円で前払い)になります。

ジネコバックナンバー 入荷しました

当院に置いてある妊活フリーペーパーの『ジネコ』のバックナンバーを取り寄せました。

ジネコ、は、妊活や不妊治療について名だたるドクターが、実際に治療を受けている方がたの疑問に回答する内容で書かれています。

プレジネコ、は、まだ医療機関にかからない、妊娠を目指したばかりのカップルを対象にしています。

マイジネコ、は、まだ未婚の、特に学生の若い女性を対象に書かれています。

すべて無料ですので、ご自由にお持ち帰りください。

南湖のカフェ ショーゾーさんにて

珍しく2日続けてのブログになります。

先々週から、胃潰瘍気味の家内の鍼灸治療を続けていました。

朝出勤し、空いている時間を連絡し、治療を。簡単な治療ですが、自宅でやると治療のベッドがないから畳の上での治療になり、こちらの腰が痛くなります(^◇^;)

やはり治療するなら治療室でやりたいですね。

症状もだいぶ改善し、腹部の膨満感、軽い嘔気、夜間の胃痛などなくなりました。

この日は治療後が昼時になりましたので、天神町の亀屋でうどんを食べ、その後は南湖に行き、家内お気に入りのショーゾーさんへ。

天気も良く暖かいのでテラス席へ。

お値段なりに、旨いコーヒーでした(^^)

留守番の美智先生、和樹先生には栗のスコーンを書いました。

南湖もショーゾーさんや、何やらオシャレな店がいくつか出来て賑やかになりました。

症状はほぼなくなりましたが,念のため家内には年が明けたら胃カメラなどでの検査を勧めています。

PCO(多嚢胞性卵巣)症候群への鍼灸の対応

すでに昨年の12月に私が所属する福島県鍼灸師会で講演させていただいた資料から、多嚢胞性卵巣(症候群=PCOS)について書いてみたいと思います。

月経の周期が長い、ひょっとすると3ケ月くらい月経がない。

その都度、産婦人科で注射や薬を服用し、やっと月経が来る、という方は多いものです。しかも30歳前後、もっと若めの女性で多いです。

ただ月経が遠くて不順なだけではなく、結婚すると妊娠しにくい原因となり、下記などのように何かと問題に なります。

  1. 排卵の予測が難しく、自然妊娠しにくい場合が多い(自然に排卵する場合)
  2. そもそも排卵しない=月経もない
  3. 不妊治療では排卵誘発に過剰に反応しやすい(多胎、OHSSなど)
  4. せっかく妊娠しても流産率が高い

当院など、鍼灸院に来院する患者さんでは下記のような事情を抱えて来院する方が多いです。

  1. クロミッドで卵胞発育があったものが、だんだん薬剤増量でも卵胞が発育しなくなったようなケースが多い
  2. hMGなどの注射や、経口薬でも増量すると多く卵胞が育ってしまい、その周期は治療中断となることがある
  3. 病院などで濃厚な治療を受けたのちの、低反応卵巣なども多い
  4. 年齢的には早発閉経を疑う場合がある
  5. 病院などでの治療が長期にわたることが多い

このような方には、当院では漢方でいう『瘀血(おけつ)』や『痰湿(たんしつ)』という証で、なるべく月経の周期が整うよう治療をすすめていきます。

下は昨年12月の講義で使用したスライドの1部です。

当院では患者さんの不妊歴も考え、3ヶ月~6ヶ月鍼灸治療を行った後、専門医を紹介し医療と併用で治療を続けます。

古い教科書には、多嚢胞性卵巣は男性化、肥満、多毛などの特徴があると書かれているものが多いですが、実はコメを主食とするアジア人種では欧米型の教科書のようなPCOの方は少なく、インスリン抵抗性体質のような隠れ糖尿病体質が関係するといわれています。

実際に、専門医から糖尿病の薬であるメトグルコを処方されている方も多いです。太ってもいない方が大半ですが、経口血糖負荷試験(OGTT)を行うと陽性の方も多いようです。

鍼灸は古くから糖尿の方にも効果があり、どこの鍼灸院でも行っている事実があります。こんなことからもPCOSに鍼灸が良いのかもしれません。

だいたい週に1回以上の密度の治療を3ケ月~5ケ月継続していくと、いったん効かなくなったクロミッドでまた卵胞が育ってくるとか、中には自然に妊娠する方も珍しくなく、鍼灸が効果を現す実感があります。

個人的な話ですが、月経不順があり、結婚前の一昨年から当院に通っていた親類がいました。詳しく話を聞き基礎体温表も確認すると多嚢胞性卵巣が強く疑われ、根がまじめで素直な女の子でしたので、すすめると結婚するまで根気強く鍼灸を続けていました。

結婚後もなかなか子宝に恵まれませんでしたが、私と相談の上、嫁ぎ先の近くの病院でクロミッドを使ったタイミング法を行ったところ、その周期に妊娠し、この年が明けるともう出産予定となります。

月経が不順で多くは間隔が遠い、というのはまだ軽めのPCOSで、前述しましたが注射やピルなどでリセットすると普通に排卵する周期に入ったりするものが多いですが、重症になると平気で3ヶ月以上も月経がなく、薬が効かない、注射もなかなか反応しないというよな重症もあります。

またせっかく妊娠しても、高アンドロゲン(男性ホルモン)下で子宮内膜に問題があると考えられ、流産も非常に多いです。

この話は昨年12月に、福島医大産婦人科学教室の山口明子先生にもお話しいただきました。

この時私は鍼灸の担当としてお話しさせていただきました。