不妊治療後、妊娠した場合の病院選び

2月の診療案内(日曜休日診療含む)→

当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(のどの痛み、せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

本日は日曜診療で午前中診療をしておりました。

うれしいことに、最後の凍結卵1個で妊娠判定陽性!の方がおられました。

当院では、黄体期後半や基礎体温表で確認して必要がある場合は通常の電気鍼を多用する治療から、仰臥位では置鍼を多用する『流産予防』の治療に切り替えることが良くあります。

黄体期の後半は広義の妊娠を疑う必要があります。

妊娠した時とそうでない場合は、当院の場合は明らかに治療を変えるのですが、それは理由があります。

不妊はそれ自体は病気ではありませんが、ホルモンの分泌状態や子宮の機能は『結婚したらすぐ妊娠した』普通の方より弱いことを考えています。

もし鍼灸を行ってそれらの働きを補い妊娠されたとしたら、さらに妊娠を維持する機能を補う治療を当院では考えます。

ですので、『もう大丈夫』という時期まで鍼灸治療をすすめます。

具体的には、自然妊娠で35歳未満の方の場合は妊娠第12週までに週に1回程度で、それで無事ご卒業となります。

35歳を越えている場合や、体質的に流産しやすいとされている多嚢胞性卵巣(PCOS)の場合や体外受精による妊娠の場合は、妊娠第12週までは毎週1回鍼灸治療を行い、それ以降は2週に1回の鍼灸治療を妊娠第20~24週まで行います。

過去に流産を繰り返した方の場合は、妊娠第30週を越えるまで行う場合もあります。

1月には、当院通院5年越え、体外受精で胚移植16回目にして妊娠され妊娠時44歳を越えた方が45歳越えで無事ご出産されましたが、妊娠第34週まで鍼灸を継続されました。

不妊にはさまざまな原因がありますが、明らかな原因が判明していない方が多く、加齢による因子が非常に多いので、妊娠後はやはり流産には気をつけねばいけないと思います。

妊娠できたからと言って、『結婚したら簡単に妊娠できた』方と同じではないのです。

ですから、出産まで妊婦検診を行う病院は『時間的に通いやすい場所にある』『何かあったらすぐに受診できる距離にある』ところを選ぶべきです。

『施設が新しくて奇麗だから』『食事が良いから』など、そういうことで選んではいけません。

不妊治療で授かった場合、私としては24時間対応の産婦人科のある総合病院をおすすめします。

通常の自然妊娠の場合、特に高齢などリスク因子がなければ、大きな総合病院ではなく、開業されている産科医院などでももちろん大丈夫です。

 

原稿を執筆しました(福島県鍼灸師会 広報誌:広報ふくしんかい)

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当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

私が会長を務める一般社団法人福島県鍼灸師会では、毎年1回、一般県民を対象に、広報誌を発行しております。

一般県民とはいえ、配布先は県内病院やこれまで講師をお願いした医師や大学教授などがほとんどで、ほかに全国の鍼灸師会事務所や、鍼灸学校卒業生へ寄贈しています。

バックナンバーも含め、ネットで見ることもできますので、ぜひご覧ください。

毎年、会長挨拶や匿名会員を装っていろいろ書いています(笑)

広報ふくしんかい第94号(最新号)
http://fukushima-harikyu.jp/files/koho/koho/kouho_94.pdf

バックナンバーは下記からどうぞ!
https://fukushima-harikyu.jp/prmagazine

 

 

 

原坊の朝顔の種【不妊治療・妊活の縁起物】配布開始です

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当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

毎年配布している妊活の縁起ものである『原坊の朝顔』の種の配布を今年も開始しました。

 

当院にこの縁起物が来たのは東日本大震災の年で、11年前になります。

当事、不妊で鍼灸治療に通われていた方が仙台の病院で頂いたものを、妊娠してもう安心という時期に入って当院にお礼にくださったものが始まりで、翌年から配布を始めて今年で10年を迎えます。

この朝顔の送り主さんの記事はこちら
(2011年11月のご出産あいさつ)
https://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgi?mode=view&no=119

当院だけで育てたのでは皆さんにお配りできないので、当院に通って妊娠を目指してる方や無事卒業した方など、大勢の方が里親になって朝顔を育てて、当院に種を持って来て下さってます。ありがたいですね。

原坊の朝顔とは、サザンオールスターズの桑田さんの奥さんの原由子さんに起源があります。

桑田夫妻は長らくお子さんに恵まれなかったそうです。ネットで調べると様々なところで書かれています。

当院では正真正銘の、そもそも5組のファンクラブの方に配った朝顔の種の子孫です。

昨年里親さんが愛情たっぷり込めて育てくださった貴重な種をたくさん入手できました。

講演を頼まれた際、聴講してくださった先生方に配ったりもしています。

芸能人も多数通う、かの有名な東京・渋谷のアキュラ鍼灸院(院長の徐大兼先生は私の盟友です)でも当院由来の朝顔の種を配布しています。
https://www.acuraclinic.com/other/2013/04/25/

 

鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その3 神経血流の改善の効果について

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痛みの鎮痛効果、痛み止めだけではなく、筋肉の血流を改善して疲労や痛みを改善する鍼灸の効果について、その1 その2と書いていきました。

今回は、神経血流の改善の効果について鍼灸の働きを書いていきたいと思います。

・アドレナリンによる神経収縮 → 末梢の血流減少
末梢神経血管の血管収縮神経には、アドレナリン作動性の神経繊維が存在すると言われている。
この神経が活動すると、神経末端よりノルアドレナリンが放出され、血管平滑筋のα受容体に作用して血管を収縮させ、局所神経血流を減少させる。
逆にこの神経の活動が低下すると血管は緩んで拡張し、局所神経血流は増加する。

・血管拡張神経の活動 → 神経血管の拡張
血管拡張神経には遠心性のコリン作動性血管拡張神経と求心性の血管拡張神経があると考えられている。
求心性の血管拡張神経は、求心性神経の逆行性興奮によって起こるもので、軸索反射機転によるものと考えられている。
すなわち、逆行性興奮により求心性の神経末端からカルシトニン遺伝関連ペプチド(CGRP)が分泌され、それが末梢神経血管のCGRP受容体に作用して血管を拡張させる。
※鍼灸刺激により軸索反射を介し、CGRPの分泌が起こり、神経血管の拡張→神経血管の血流改善が起こる。

 

特にしびれや冷えなどの改善=末梢神経血管の神経性調節について

・アドレナリン作動性の血管収縮神経の末端からノルアドレナリン(N A)が分泌され、血管のα受容体に作用すると末梢神経血管は収縮して局所神経血流は減少する。

・一方、コリン作動性の血管拡張神経の末端からはアセチルコリン(ACh)が分泌され、ムスカリン受容体に作用すると末梢神経血管は拡張して局所神経血流は増加する。
※鍼灸刺激は、コリン作動性神経を活性化させ、アセチルコリンの分泌を増やす効果があります。

・求心性神経を逆行性に興奮させる軸索反射機転により神経末端からCGRPが分泌され、CGRP受容体に作用すると末梢神経血管は拡張して局所神経血流は増加する。
※鍼灸は刺入部位付近から支配領域の脊髄より軸索反射を起こし、CGRPの分泌を起こして血流を改善します。

もうちょっと知りたい方には、当院ホームページ内の下記ページをご覧ください。

しびれなど、神経の血流改善に対しての鍼灸治療の効果の根拠 →

たまには料理を

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2月の11日は建国記念の日で祝日です。

この日は34回目の結婚記念日でした。

良く離婚もしないでここまで来たなあ、と

半日診療でしたが、帰宅して晩御飯を作ることに。

大きいだけの安肉を買ってきてステーキに。

肉は叩いて叩いて親の仇みたいに叩いて、塩コショウして焼くだけですが、安肉でも柔らかくするワザがあるようで、Youtubeあたりに良くあります。

叩くほかに、指圧する(笑)という技もあるようです。『凝っているからほぐす』とか言ってますが、すでに生命活動は終えているので???です。

並行して付け合わせを作っていきます。

にんじんのグラッセを。

柔らかくなるまで砂糖で煮て、仕上げにバターを絡ませますが、煮汁だけ煮詰めるとカラメルっぽくなり、ずばりチェルシーに!

しかし、冷めると鍋にカチカチに張り付き、

 

 

 

 

家内に怒られます。

 

 

続いてモヤシをおひたしに

水からモヤシを投入してひと煮立ちさせて冷ますとシャキシャキになるらしいです。

続いてフライドポテトを

つまみ食いしながらですので、だんだん減っていきます(笑)

 

 

 

出来上がりを待てずユキちゃんは寝てしまいました。

治療中は皆様をお守りいたします

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当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

 

 

なかなか収まってくれない新型コロナウイルス問題ですが、昨今騒がれているオミクロン株による感染拡大は、空気感染によるものが大半と言われています。

当院では、院内感染を防ぐためにプラズマクラスターをエアコンを含めて5台設置して院内の空間除菌につとめています。

そのほか、30分に1回、5分間の窓開放による外気導入・灸頭鍼用の高効率換気扇を稼働して強制換気を行っています。

室内温度が急激に下がりますので、各ベッドの抗菌シーツ下には電気敷毛布がセットしてあります。

1)3番ベッド直上のプラズマクラスター搭載エアコンです。
昨年夏に設置しています。

 

2)待合室に設置してあるプラズマクラスター搭載エアコンです。
これも昨年設置しました。

 

3)受付前、治療室内設置のプラズマクラスター3台です。
自宅用と合わせて一昨年に7台購入しています。

 

4)治療用ベッドは抗菌シーツを使い、1名治療後に毎回アルコール除菌をしています。

先日は立て続けに数名の患者様から、『外出は怖いので、どこにも行けていない』と言われましたが、当院には定期的にお越しいただいていることから、安心して来院されているのだとありがたく拝察いたしました。

 

 

 

鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その2 末梢血流の改善(筋肉の血流改善)について

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前回は鍼灸の痛みに関しての効果の根拠を書きました。

痛みは、1)原因があっての痛みと、2)原因が解決しているけど痛みだけが残っている痛みに分けられます。

1)は、筋肉の疲労によって血行不良が起こり、筋の栄養・酸素不足によって起きているものや、打撲や損傷などが挙げられます。そのほか、内臓の異常によって起こる内臓痛や、内臓が悪くて腰や背中に痛みが出る関連痛があります。

また腰椎ヘルニアや神経痛なども含みます。

2)は、上記の原因があった頃に痛み出し、すでに原因は治っているにもかかわらず痛みだけが残っている『慢性痛』を言います。

先に書いた
鍼灸治療のエビデンス(効果の根拠) その1 痛みについて

↑以上は、麻酔的効果に関してのもので、特に2)に有効ですが、『鍼を打つと血行が良くなる』という特性は、疲労や血行不良の筋肉を健康に改善させるため、原因を治す原因療法になります。

 

末梢 

末梢血流改善について

鍼を打つと筋肉の血行が改善する効果には、下記の働きがあることが証明されています。

体性感覚刺激による、筋の血流改善効果
1)脳を介する全身性反射調節、
2)脊髄を介する脊髄性反射性調節、
3)軸索反射による局所性調節、高位中枢を介する調節などがある。

当院で多用する電気鍼による筋の血流改善効果
鍼通電(電気鍼)刺激の全身性筋血流の神経機序として、交感神経α受容体を介して腎臓を含めた内臓血流の増大や減少を起こすことにより、血圧の下降または上昇させて間接的に皮膚および筋血流を増減する。

CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)やサブスタンスPなどの科学物質産生による血管拡張
鍼灸刺激による(ツボなど)局所の血流増加は、(ツボなどの鍼灸刺激による)体性感覚神経刺激による軸索反射機転によるもので、CGRPを介して筋血流を増加させる。

鍼灸は単に痛み止めだけでは終わらず、筋の疲労回復や凝り改善を血流の改善から行っているのです。

 

 

もうちょっと知りたい方には、当院ホームページ内の下記ページをご覧ください。

筋の血流改善に対しての鍼灸治療の効果の根拠 →

 

本日は日曜日

2月の診療案内(日曜休日診療含む)→

当院では、患者様同士と当院従業員の院内感染を防ぐ観点から、当分の間、風邪症状(せき、くしゃみ、発熱、悪寒、倦怠感など)のある方の来院の自粛をお願いいたします。

本日は日曜日で、午前中だけの診療でした。

まず一日の始まりは、柴犬ユキカゼの散歩から始まります。
今日は日が昇ってからの散歩なので楽です。

いつもは早朝で暗いうちからの散歩ですので、この時期はつらいです。

散歩から帰って、すぐに出勤。

マクドナルドで朝食のマフィンのセットを買い、職場でメールをチェックしながら食べて、診療開始。

この日はほんの3人だけ診療(;^ω^)

日曜日は、休診も多い気まぐれ診療なので、そんなに人数は集まりません。

帰宅してからは、昼食を食べた後はリモートの講習会に参加しました。岐阜県鍼灸師会主催の男性不妊の鍼灸治療で、この分野ではおそらく世界一と思われる伊佐治景悠先生が講師でした。

約3時間の講習会でしっかり勉強し夕方からは家内と夕食の食材を買い出しに。

ついでに本屋へ寄りました。

本屋さんでは、せんねん灸のサンプルのついたセルフ灸の本が売っていました。びっくりですね。

その後はコンビニの複合機で写真の印刷を。

時々、本当に時々ですが、当院で治療をさせていただき授かった赤ちゃんをお連れになり出産のご報告をしてくださる患者様がいます。

その際に記念撮影した写真が、2年間貯め込んでいました。

せっかくですからプリントして待合室に飾らせていただきます。

13枚のうち2枚は出産と関係ない写真で、11枚が赤ちゃんの写真になります。

4歳になってお連れになったお母さんもいらっしゃったのですが、さすがに4歳になってやや大きくなった写真では、見た方にはだれかわかってしまうので、残念ですが撮りませんでした。

2年で11人の出産ではなく、赤ちゃんをお連れになるのは10組とか20組に一組くらいのカップルです。
ですので、実際に授かって出産された方はずっと多いのです。

1月には、当院に約5年半通ってご懐妊され、45歳をだいぶ越えて出産された方からの出産後報告の電話がありました。

待合室に飾らせていただいている写真は、私の宝物です。