咳止めのツボ 天突(てんとつ)の思い出

当院受付の壁にセイリンと言う鍼のメーカーさんからいただいたカレンダーがかけてあります。

毎月、季節ごとに多くなる症状に用いる代表的なツボの解説を毎月けいさいしていて、とても良いカレンダーです。

残り1枚となった最後の12月は、首の前、喉元にある天突と言うツボ。

喘息や咳などに良く使うツボですが、通常は鍼を打つ場所です。

震災前だからもう五年以上前になります。心臓にペースメーカーを入れていた80歳を超えたおばあちゃんの往診をしていた時のことです。

ある日、天突を指で指し、ここに灸をして欲しい、と言うのです。その日は乾いた咳が続き、天突の灸で治して欲しかったのでしょう。

良くツボを知っているな、と思う反面、普通は咳止めに鍼を打つ場所。『灸じゃなくて鍼を打つ場所なんだけど』と言うと、頑なに灸をして欲しいと言うのです。

理由を聞くと、私の父が存命して診療していた頃、良くこの場所に咳止めで灸をしていたそうです。

実際に使ってみると鍼よりも灸の方が良く効きます。ただし灸だから煙が多少出るので、術中は注意が必要です。

時折、先代の治療を受けていた患者さんの治療を行う時がありますが、当時の話を聞かせて頂くのは大変貴重な事です。

ユキカゼの毎日

自宅の待機職員、ユキカゼの毎日です。

朝にファンヒータ点火待ち。

昼にコタツで昼寝。

夜に息子のお友達の買って来てくれたオシャレなデザートを狙い。

1日をこんな風に過ごしています(^_^;)

ものすごくたまに、昼寝している院長にのし上がり、目が覚めたら散歩の催促をしたりしてます。

自宅グルメ 円盤餃子

某日、

娘がダンナを連れて泊まりに来てくれました(*^_^*)

そいじゃ夕食に餃子なんか焼こうということに。

せっかくなんで、円盤餃子!

で、娘のダンナはよく食べる奴で(^_^;) もー、気持ち良い食べっぷり!

我が家の長男も餃子が好きで、また娘も好きなもんだから1枚では足りず。

2枚目は焼き過ぎましたー!

やはりプロみたいに同じものを安定的には焼けません(^_^;)

風邪の初期治療、予防に大椎(だいつい)の灸

12月に入り、風邪の症状を訴える方が多くなりました。

鼻炎の症状、鼻風邪からのどの痛み、、寒気から始まり、だんだんと熱っぽくなり、やがて寝込む、というような流れが風邪の悪化の王道?パターンです。

首の下、背中の境目に大椎(だいつい)というツボがあります。
ここにゴマ粒ほどのお灸を5回くらい据えると寒気がなくなり、詰まっていた鼻もすっかり通り、風邪の初期症状には良い効果があります。

大椎の場所になります。もうちょい下だったかな?

ツボ:大椎の場所!

本日12月14日には、下記の患者様へお灸をおすすめとオネダリ(;^ω^)でお灸をしました。

1)昨日に胚盤胞移植をした方に予防的にお灸をしました。この方は1子目、2子目、と当院で体外受精の時から鍼灸を行い、いよいよ3子目を目指しての胚移植となりました。

2)妊娠10週となった、2子目希望で来院されていた方へ、同じく風邪予防で大椎の灸。

3)先代からすでに50年以上来院されている当院のヌシ様から、いつものお灸!という事で多めにオネダリされました。。。
ハイ、たくさんヤキ入れました!(;^ω^)

人間の体温の70%は、後頚部、項背中から喪失する、と言われています。まさに大椎付近の皮膚から体温が逃げていくわけです。このあたりの保温は風邪ひきの予防につながります。

また、味噌+大量の刻みネギ+おろし生姜をまぜた我が家特製のネギ味噌をお茶代わりに飲めばばっちりです。

我が家特製ネギ味噌 見た目悪いですが(;^ω^)

長男の嫁さんの実家で、黒大豆で作ってくれた黒味噌に、カツオのダシと大量の刻みネギを投入! 生姜も多めに入れて作り置きしています。
ご飯に載せても美味しいですよ!

 

12月になり

いつも拙文にお付き合いくださいましてありがとうございます。

今年も引き算で数える季節となりました。
忘年会のお誘いあり、師会の恒例の冬季講習会も懇親会付き。
講師はわが師会の益子勝良先生(郡山市・鍼灸サロンLibela)、会津医療センター漢方医学講座准教授の鈴木朋子先生、福島・上松川診療所所長の春日良之先生。

さらに、毎年年末に行っている素人蕎麦打会。
これが終わると、もう一年もカウントダウンです。

今年もいろいろありました。
地方の学会ですが、実行委員長を仰せつかったり、講演は福岡と盛岡と依頼されました。ありがたいですね。
また私事では、娘が嫁ぎ、昨日は息子が入籍し(挙式は年が明けて1月)、大きな慶事もありました。

冬になってからは、来院される患者さんも変わってきました。
やはり腰痛、特に足に痛みやしびれといった神経痛の症状を訴える腰部脊柱管狭窄症の方が特に多くなりました。
これは鍼灸が良く効きます。
また頸椎ヘルニアによる首肩の痛み、腕へのしびれや痛み、というのも多くなりました。
ともに寒くなると症状が出やすくなるのでしょう。

これからますます寒くなりますが、みなさまもぜひご自愛ください。

難治性のPCO(多嚢胞性卵巣)について

肥満を伴わない、男性化が見られないPCOがアジア人種、特に日本人に多く、当院にもやせ形ですらっとしたPCOの方が多くいらっしゃいます。

こうしたタイプは多くは月経不順も軽度で、長くても45日くらいで来潮される方がほとんどです。

一方、筋肉太り、肥満、多毛などの男性化が見られるPCOの方も一部にはいらっしゃいます。

こうした方は、月経の周期も非常に長く、たとえば次の月経まで何もしなけれな100日を超したりするかたがおられます。
なかなか月経が来ないので、産婦人科の外来で注射をしたりしてリセットされる方も多いことでしょう。

鍼灸を行ってもなかなか月経の周期が整わない、また鍼灸をしながらの人工授精や体外受精でもなかなか妊娠されない方には、肥満型や筋肉太りのなどの方が多いです。

もしBMIが25以上の肥満傾向がある方、筋肉太りだと思われている方は体重の5%くらいの減量を目指してダイエットや運動などをされると改善することがあります。
もちろん鍼灸をしながらダイエットをなどを行うとさらに良いと思います。

肥満のPCO方の脂肪細胞にはアディポネクチンという血漿蛋白が低下しており、これがインスリン抵抗性を引き起こし結果的に未熟な閉鎖卵胞を多くしている、という事です。

数年前の不妊カウンセリング学会の発表では、クロミッドの効きにくくなったPCOの方が5~10%のダイエットにより、またクロミッドによる排卵誘発が有効になってきた、という多症例の報告もありました。

多嚢胞性卵巣でもし肥満傾向があれば、ぜひダイエットをおすすめいたします。やせ型が多い日本人のPCOであっても、やはりPCOはインリン抵抗性と高LH環境、高アンドロゲンが関与しますので、適度な運動は大切です。

またPCOであっても鍼灸は卵の質を改善します。
順調に排卵されるようになった時に『良い卵』になっているように、鍼灸をおすすめいたします。

写真が増えました

お生まれになった赤ちゃんの写真をずっと貯めておりましたが、つい最近やっとプリントしました。

わざわざ赤ちゃんをお連れくださった皆様、ありがとうございます。大変うれしいです。

当院の若手二名もこの写真を見て頑張ってほしいです。